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2025/12/2

【塩分オフセット技術】東洋製罐グループホールディングス、塩分過剰摂取の解決に向けてトイメディカル社と協業

 東洋製罐グループホールディングスは、特許技術※「塩分オフセット技術」を有するスタートアップ、トイメディカルへ出資し、戦略パートナーとして協業を開始した。同社グループは「長期経営ビジョン2050『未来をつつむ』」において、取り組む領域の一つとして「食と健康」を掲げている。本協業を通じて、“おいしさ”と“健康”の両立に資するソリューションを実用化し、塩分の過剰摂取という世界的な健康課題の解決と、持続可能な未来の暮らしの創出を目指す。
 なお、同社グループのオープンイノベーションプロジェクト「OPEN UP! PROJECT」を通じて出資した案件としては、本件で10件目となる。

※ナトリウム排出を目的とした食品組成物 特許第6497764号
 
 


塩分オフセット技術について
 塩分オフセット技術とは、食事に含まれる塩分(ナトリウム)を海藻由来の食物繊維であるアルギン酸類で吸着し、体内吸収されにくいアルギン酸ナトリウムに変化させることで塩分の影響を補正する、トイメディカル独自の特許技術。食事と一緒にアルギン酸類を摂取することで、食事に含まれる塩分(ナトリウム)を胃や腸で吸着し、体外排出を促すため、食のおいしさを維持したまま、摂取した塩分の吸収抑制を可能にする。
 主な商品として、食事の際に摂取するアルギン酸類を配合したサプリメント「デルソル」や、アルギン酸類を配合した調味料「零しお」などが、トイメディカルから販売されている。


出資における背景
 高齢化社会の進展や健康志向の高まりを受け、過剰な塩分摂取は世界的な健康課題となっている。また、塩分を控えることによる「食の満足度の低下」は、特に塩分管理が求められる方々にとって大きな課題。
 同社は2020年以降、次世代食品バリューチェーンの構築を目指す国内外のスタートアップ企業への出資・協業を推進してきた。「長期経営ビジョン2050『未来をつつむ』」において、人びとがよりよい食生活、健康的な生活を送るための、製品・システム・サービスの提供を果たすべき役割として掲げている。塩分を控えなければならず、普段と同じ食事ができないといった食事制限に苦痛な思いを抱えている方々に対し、トイメディカルの「塩分オフセット技術」は、食の満足度を犠牲にすることなく、塩分の過剰摂取による健康課題解決に寄与することができ、未来の食生活に貢献し得る技術であると判断し、このたび出資に至った。

今後の展望
 既存出資先による次世代バリューチェーン構築の取り組み、ならびに同社が有するアグリフードテック領域の国内外ネットワークとの連携を通じて、原料開発、検証支援、サプライチェーン設計、既存の包装容器事業との連携など、トイメディカルとの多面的な協業を推進していく。

トイメディカルについて
 2013年に設立され、“おいしい“と”健康“をどちらもあきらめないことをミッションとし、多様な食生活の実現に寄与し得る選択肢を提供する熊本県発のスタートアップだ。塩分オフセット技術の多面的な開発・製造・販売を展開している。「食と健康を探究し、あなたの笑顔かがやく明日を応援します」というパーパスのもと、今後も新しい健康食のスタイルを世界に届けるべく邁進していく。


東洋製罐グループのオープンイノベーションプロジェクト「OPEN UP! PROJECT」について
 東洋製罐グループは、創業以来100年にわたり培ってきた容器の技術やノウハウを活用することで、一人ひとりが抱える社会課題を解決し、持続可能な未来の暮らしを創るオープンイノベーションプロジェクト「OPEN UP! PROJECT」を2019年に開始した。東洋製罐グループは、今後もさまざまな社会課題解決に挑んでいく。

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