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2025/10/9

【壁紙】サンゲツ、西日本にクレアネイトの製造工場竣工。国内最大級の生産キャパシティを持つ壁紙メーカーとして安定供給の強化へ

 サンゲツは、グループ会社である壁紙メーカー クレアネイトの壁紙製造の新工場「クレアネイト東広島事業所」について、2025年10月23日に開設する。

クレアネイト東広島事業所 外観

クレアネイト東広島事業所の目的と役割
 サンゲツグループの主力商品である壁紙市場では、量産壁紙における需給のタイト化が進んでおり、供給体制の強化が急務となっている。こうした背景を受けて、クレアネイトでは2022年から広島県東広島市に新工場の建設を進めてきた。今回の新事業所稼働により、クレアネイトの壁紙生産設備としてのキャパシティは年間約8000万mの増加を見込んでおり、既存の2拠点(岩手県の一関事業所、千葉県の成田事業所)と合わせた3拠点体制により、壁紙の安定供給を持続的に実現していく。
事業所の特長
 新事業所では、壁紙の安定的な供給体制に加え、環境負荷の低減や働きやすい労働環境も重視し、より持続的な供給機能の強化を図っている。具体的な特長は以下の通り。

クレアネイト東広島事業所 内観

•壁紙の持続的な安定供給体制の構築
 クレアネイトは、壁紙の安定供給の強化に向け、東広島事業所を量産壁紙製造の新たな基幹拠点と位置付ける。これにより東日本と西日本に製造拠点を分散させ、万が一の災害トラブル発生時にも相互に生産を補完するBCP(事業継続計画)対策を強化した。また、品質管理面においても、同社が持つ長年のノウハウと知見、新事業所で導入される最新の技術を組み合わせることで、より製品の信頼性を高めていく。

環境負荷低減につながる液化天然ガスを使用

•環境負荷の低減
 クレアネイトは岩手県一関市に量産壁紙の製造拠点を有しているが、今回新たに西日本に製造拠点を設けることで、原材料調達や製品配送の距離を大幅に削減し、配送に伴うGHG排出量を削減する。また、メイン燃料を重油から液化天然ガス(LNG)に転換することでGHG排出量を削減するなどエネルギー効率を見直し、環境負荷の低減を推進していく。
•働きやすい職場環境の整備
 人口減少や高齢化により働き手の減少が進む中、壁紙製造業界においても人員の確保は喫緊の課題となっている。東広島事業所では、生産の効率化および生産余力の確保を進め、従業員の勤務体制を見直すことで、より働きやすい職場環境を実現していく。
 オフィスエリアは、サンゲツグループが空間デザイン・設計を担当。外光を効果的に取り入れた開放的な食堂は、可動間仕切りにより会議室としても使用できるなど、空間を有効活用しつつ、従業員がリラックスして働ける環境を整えている。
 クレアネイト東広島事業所の稼働開始による壁紙の安定供給の強化は、サンゲツグループが長期ビジョン【DESIGN 2030】で掲げる「スペースクリエーション企業」への転換に向けた重要な取り組みの1つ。同社グループは、今後も、持続可能な社会の実現に貢献するため、効率的かつ環境に配慮した製造プロセスの導入や、多様な働き方を支える職場環境づくりを積極的に進めていく。
<クレアネイト東広島事業所 概要>
所在地:広島県東広島市高屋台2丁目4
敷地面積:約29610m2
延床面積:約14000m2
開設日:2025年10月23日

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