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2026/2/5
【壁紙パネル】サンゲツ、「INNO PANEL(イノパネル)」発売
サンゲツは、建設業界が直面する人手不足や時間的制約といった社会課題に対応する新建材として、壁紙と石膏ボードが一体化した「INNO PANEL(イノパネル)」を2026年2月12日に発売する。この商品は、サンゲツ、吉野石膏、フジプレアムの3社の技術を結集し生まれた。従来現場で行っていた施工工程を商品で補完することで、「省施工」を通じた現場作業の軽減、ひいては建設業界の生産性・持続性の向上を目指す。

WEBサイト:https://www.sangetsu.co.jp/information/detail/20260130141118.html

<商品概要>
商品名:INNO PANEL(R)(イノパネル)
概 要:壁紙と石膏ボードが一体化した壁紙パネル
ラインアップ:織物調、石目調、木目調など、全点不燃・フィルム汚れ防止機能を備えた8柄57点
サイズ:3×6版(910×1,820mm)/3×8版(910×2,420mm)/3×9版(910×2,730mm)/3×10版(910×3,030mm)※
厚み:9.5mm/12.5mm
※3×10版サイズは、12.5mmのみの対応。
・参考取付工法は吉野石膏の「スマートJG工法」。軽量鉄骨造に対応。
・天井を施工することはできない。
開発の社会的背景:建設業界における人手不足の深刻化
現在、建設業界では担い手の高齢化と若年入職者の減少が加速し、離職者が入職者を上回る状況が続いている※1。その結果、2035年には約129万人分もの建設技能労働者不足が発生すると予測されている※2。さらに「建設業の2024年問題」に伴う長時間労働の是正も重なり、「工期の短縮」と「生産性の向上」は業界全体が取り組むべき喫緊の課題となっている。
※1 出典:国土交通省「建設業を巡る現状と課題」
※2 出典:一般社団法人日本建設業連合会
現場の課題:熟練の手作業に頼らざるを得ない、現場の構造的課題
壁紙施工の品質は、下地補修(パテ処理)や糊付けといった、内装施工事業者(以下、職人)の手作業によって支えられている。しかし限られた工期の中、こうした「人の手」を必要とする工程の多さは、職人の高齢化および人手不足と相まって現場の大きな負荷となっており、今後も長期的に高い品質を維持し続けることは困難になりつつある。また、電動工具によるビス打ちの作業音や、粉塵の発生も現場環境に影響を与えており、テナント改修時などにおける大きな課題となっていた。
サンゲツが提案する課題解決策:INNO PANELの3つの特長
前述の社会課題を背景として、サンゲツは高度な貼合技術を持つフジプレアムと協業し、「INNOVATION(革新)」と「IN NO TIME(あっという間)」をコンセプトに、「INNO PANEL」を開発した。基材には、吉野石膏の石膏ボードを採用し、「スマートJG工法」に関する専門的な知見の共有や安全性評価を含めた連携を行っている。
1.工期短縮(職人不足問題の解決)
吉野石膏の「スマートJG工法(磁石と専用テープによる施工)」を参考取付工法として採用。ビスを使用しないため、パテ処理といった下地補修がなくなる。また、イノパネルは石膏ボードと壁紙があらかじめラミネート加工されるため、現場での壁紙施工が不要になる。これにより、現場作業の負担を軽減し、施工時間を100m2当たり約180分の短縮が期待できる※。
2.静音施工(作業音問題の解決)
スマートJG工法によりビス打ちの作業音がなく静音施工が可能なため、騒音への配慮が不可欠な施設や日中の改修にも適している。これまで夜間工事が必要だった職人の労働環境の改善に寄与する。
3.美観維持(クラック問題の解決)
パネル同士の間にわずかな隙間を設ける目透かし施工(推奨)により、湿度変化等による壁紙の「ひび割れ(クラック)」を防ぐ効果が期待できる。
※従来工法(石膏ボードをビスで下地材に固定したうえで、壁紙を貼る工法)と「イノパネル」を参考取付工法(スマートJG工法)で下地材に取り付けた場合の比較。サンゲツのモデルルームにおける比較検証値であり、現場の形状や環境により短縮時間は異なる(同社調べ)。
●特設サイト:https://www.sangetsu.co.jp/newproduct/innopanel/
●イノパネル 基本施工方法 動画
●イノパネル 従来工法との比較 動画
(2月12日より公開)
今後の展望
「イノパネル」は、壁紙施工職人の減少という社会課題の解決に向けた新建材であり、職人の方々が持つ「高度な仕上げ」や「繊細な手仕事」といった技術を、より長く、より価値ある形で発揮していただくための新しい選択肢。これまで現場の負担となっていた作業の一部を「イノパネル」が担うことで、空間の仕上げ工程である内装の品質向上に加え、職人の地位向上や、次世代への技術継承につながることを目指す。
壁紙トップシェアを持つサンゲツは、これからも空間づくりの観点から労働人口減少という社会課題に向き合い、建設業界を未来の世代へとつないでいく。
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