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2025/9/12

【多層基板材料】パナソニック インダストリー、「MEGTRON」の生産能力を5年間で2倍へ

 パナソニック インダストリーは、AIサーバをはじめとする情報通信インフラ市場でさらなる成長を図るため、高速通信ネットワーク機器など幅広い分野で使用される、多層基板材料「MEGTRON(メグトロン)」のグローバル生産体制を強化し、2025年度からの5年間で生産能力を約2倍に拡大する計画。
 グローバル生産体制強化策の第一弾として、今後成長が著しい東南アジア市場をターゲットに、約170億円を投じて、タイ・アユタヤにある電子材料の生産拠点「パナソニック マニュファクチャリングアユタヤ株式会社(アユタヤ工場)」の敷地内に「MEGTRON」向け新棟を建設する。2027年11月から稼働を開始し、2028年度内に量産体制を構築する。

 昨今、生成AI技術の社会浸透にあわせて、通信データ量は飛躍的に増加することが予想されている。これに伴い、サーバ・スイッチ・ルータなどの情報通信インフラ機器においては、通信の高速・大容量化と演算処理性能のさらなる高速化が求められている。そこで、情報通信インフラ機器に用いられる電子回路基板材料には、安定的かつ効率的に信号を送ることができる、低伝送損失材料への期待がより一層高まっている。
 同社は、固有の材料・プロセス技術に強みを持つ注力事業の1つである「MEGTRON」への積極投資により、情報通信インフラ市場における旺盛な需要に応えるとともに、業界最高レベルの低伝送損失を誇る製品を提供することで、AI技術のさらなる技術革新と社会課題の解決に貢献していく。
※伝送損失:電気信号が電子回路基板上の配線を通るときに一部のエネルギーが熱などに変換され失われること(電気信号の劣化)を指す。電気信号の劣化を最小限に抑えることができる低伝送損失の電子回路基板材料は、情報通信インフラ機器における通信の安定性や信頼性向上、発熱の抑制に貢献するとともに消費電力の低減に寄与する。

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