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2024/1/24
【太陽光発電】リオティント、グラッドストンでオーストラリア最大のプロジェクトの開発推進
リオティントは、グラッドストンでの同社の事業に再生可能エネルギーを供給するため、1.1GW(1.1GWacもしくは1.3GWp)の発電能力を有するアッパー・カライオピー・ソーラー・ファームから、全電力を購入することに合意し、グラッドストン近郊でオーストラリア最大の太陽光発電プロジェクトの開発を推進する。
この契約により、オーストラリアで最も重要な産業拠点の1つにさらなる再生可能エネルギーが導入されることになり、2030年までに、2018年と比較し、スコープ1と2の炭素排出量を50%削減するというリオティントの気候変動目標達成に向け、一歩前進することとなる。今後さらに多くの再生可能エネルギー発電と、電力の安定した供給・送電そして産業政策が結びつくことにより、リオティントがグラッドストンで操業する3つの生産拠点(ボイン・アルミニウム製錬所、ヤーワン・アルミナ精製所、クイーンズランド・アルミナ精製所)を再生可能エネルギーに転換する取り組みの中心的役割を果たすことが可能となる。
リオティントは、ヨーロピアン・エナジー・オーストラリアと締結した新たな電力購入契約(PPA)に基づき、アッパー・カライオピー・ソーラー・ファームで発電された全電力を25年間購入する。発電所はグラッドストンの南西約50kmの場所に位置し、建設許可と送電系統への連結が正式に承認された後、ヨーロピアン・エナジー社が建設・運営する。
同発電所が完成すれば、リオティントの操業から出る炭素排出量を年間180万トン削減するこを可能にする。
リオティントのヤコブ・スタウショーンCEOは次のように述べている。
「今回の合意は、グラッドストンでの当社の事業における再生可能エネルギー化への取り組みの最初の重要な一歩であり、クイーンズランド州中部での持続可能な事業運営への当社のコミットメントを示すものです。課題はまだ残されていますが、競争力を保ちながら、安定的にグラッドストンの事業が必要とする電力を供給する道筋は見えており、その実現に向けて、クイーンズランド州政府、オーストラリア政府を含むすべての関係者と努力を続けていきます。クイーンズランド州におけるより大規模な再生可能エネルギー開発を可能とし、オーストラリアの産業の未来の確立を手助けするためには、近代的なエネルギーシステムを構築することが必要であり、競争力のある再生可能エネルギー発電とそれを安定的に送電する設備が不可欠となります」
この契約が正式に承認されれば、アッパー・カライオピー・ソーラー・ファームは2025年~26年を目標に建設が開始される予定で、完成すればクイーンズランド州の現在の需要の約5%を満たすのに十分な電力量を供給することになる。2年をかけて建設される発電所の敷地面積は2400haで、建設には1,000人を雇用し、稼動時には100人の直接・間接雇用を創出する。
ヨーロピアン・エナジー・オーストラリアのエリック・アンダーセンCEOは次のように述べている。
「ヨーロピアン・エナジーは、このプロジェクトでリオティントの戦略的パートナーとなることを誇りに思います。再生可能で信頼できるエネルギー供給への当社のコミットメントは、リオティントの意欲的な気候変動目標に合致しています。アッパー・カライオピー・ソーラー・ファームは、単なる太陽光発電プロジェクトではなく、より環境に優しい未来に向けた私たちの共通のビジョンを示すものです。オーストラリアの重要な産業拠点の1つに再生可能エネルギーを供給することで、私たちは産業のエネルギー消費の新たな基準を設定しようとしています。このプロジェクトは、オーストラリアにおける再生可能エネルギーへの移行を推進する当社の姿勢を示し、太陽光発電がこの地域のエネルギー状況を変革する可能性を示すものです。私たちは、オーストラリアの持続可能でエネルギー効率の高い未来を創造するため、リオティントおよびその他のステークホルダーと協力していくことを楽しみにしています」
アッパー・カライオピー・ソーラー・ファームは、リオティントがクイーンズランド州中部および南部で実施する再生可能エネルギー発電・供給プロジェクト発案を提案依頼書(RFP)により募った中で、最初に採用された案件となる。
リオティントは、グラッドストン地域にある3つの生産拠点のエネルギー需要に競争力を保持しながら応えるため、更なる提案、ソリューション、パートナーシップの審査を続けている。これらの操業には1GW 以上の安定した電力が必要であり、これは4GW以上の高品質な風力または太陽光発電に相当する。生産工程のさらなる電化が進めば、将来的に電力需要は増加すると見られている。
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