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2024/6/12

【太陽光発電】豊岡地域エネルギーサービス、豊岡中核工業団地でマイクログリッド事業始動

 カネカのグループ会社であるカネカソーラー販売、および伊藤忠商事が設立した豊岡地域エネルギーサービスは、4月より豊岡中核工業団地でマイクログリッド*1事業を開始した。
 これに先立ち、2024年2月に豊岡市関西電力送配電関西電力日本パワーファスニング(試験参加の高圧需要家)と連携して、関西エリア初となる一時的な電力系統からの切り離しを伴う災害時向けの地域マイクログリッド発動試験*2を実施し、災害時に自立した電力供給が可能になることを実証した。マイクログリッド事業が始動したことで、既に開始している太陽光発電事業、蓄電池事業による平常時の地域脱炭素サービスに加えて、災害時にも各工場のライフライン、街灯インフラ、携帯電話基地局などに対する電力サポートサービスが実施できるようになった。
 カネカは、先進性の高い本事業の実証を通して技術を深め、更に脱炭素に取り組む自治体や企業との連携を進めて適用拡大を図るとともに、太陽電池や断熱材をはじめとする同社の環境配慮製品を用いたトータルエネルギーソリューションで地域社会に貢献していく。
*1  限られた地域コミュニティの中で、自家発電設備で電気を作り、蓄電池などで電力量をコントロールし、既存の配電網を活用することで、エネルギーの地産地消ができるシステムのこと。カネカは、経済産業省の「令和4年度地域共生型再生可能エネルギー等普及促進事業費補助金」を活用して、地域マイクログリッド事業に太陽光発電事業、蓄電所事業を組み合わせた複合的な電力サービス事業を推進している。
*2 豊岡中核工業団地全域を対象とする地域マイクログリッドのうち、3需要地のみを切り出した小規模マイクログリッド(太陽光発電設備:約1,000kW、蓄電所:1,999kW-6,000kWh、高圧需要家2社を含む)を形成し、実際に停電させた上で、災害時を想定した停電状態から発動試験を実施。その結果、大きな電圧低下や高調波歪を生じることなくマイクログリッド内へ安定した電力供給が可能であることを実証した。なお同試験は、一時的な電力系統からの切り離しを伴う地域マイクログリッド発動試験としては国内最大級の規模*3になる。
*3 2024年2月時点、カネカ調べ。
<スキーム図>

豊岡地域エネルギーサービス合同が中心となり、豊岡市、カネカ、伊藤忠商事、関西電力送配電、関西電力、アイ・グリッド・ソリューションズ、E-Flow、豊岡中核工業団地の協賛各社が連携

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