新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「太陽光発電導入拡大等技術開発事業/次世代型太陽電池技術開発」において、京セラと東芝エネルギーシステムズが参画するコンソーシアムによる提案「次世代型太陽電池の総発電量向上と長寿命化技術の開発」が採択さた。
同コンソーシアムは、助成先として京セラと東芝エネルギーシステムズが参画するほか、同社の委託先として明治大学、東海国立大学機構名古屋大学、豊田工業大学、東芝エネルギーシステムズの委託先として新潟大学および電気通信大学が参画する。
同事業では、ペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池の「太陽電池セルの大型化」と「発電コスト低減」の開発に取り組み、早期実用化に貢献する。具体的には、2025年度から2029年度にかけて、実用化レベルのサイズ(250cm2程度以上)での、モジュール変換効率と耐久性の向上に関する開発を行い、モジュール変換効率は30%以上、耐久性は20年以上の達成を目指す。また、現在主流の単結晶シリコン太陽電池と同等以上の耐久性を確保しながら、単位面積あたりの総発電量を上回ることで、発電コストの低減につなげる。
これにより、ペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池が既存発電所にも導入可能となり、FIT終了後のリプレース需要や設置適地の拡大に貢献できると想定している。
京セラは、同事業を通じて、ペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池の実用化に向けた研究開発の取り組みを推進し、カーボンニュートラル社会の実現に貢献する考えだ。

