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2023/12/26

【字幕表示システム】京セラドキュメントソリューションズの「Cotopat」、同志社大学今出川・京田辺両校地のスチューデントダイバーシティ・アクセシビリティ支援室に導入

 京セラドキュメントソリューションズジャパンは、話した言葉をリアルタイムに認識して文字・図解・動画を表示するシステム「Cotopat」を通して、会話の聞き取りづらさの解消やコミュニケーションの円滑化に貢献し、誰ひとり取り残されない共生社会の実現に向け取り組んでいるが、このたび、同志社大学の今出川、京田辺両校地のスチューデントダイバーシティ・アクセシビリティ支援室(SDA室)へ「Cotopat」を導入した。

 同志社大学では、2021年にダイバーシティ推進宣言を発表し、男女共同参画・ライフサポート、多文化共生・国際理解、障がい者支援、SOGI理解・啓発の4つを中心課題としたダイバーシティに関わる取り組みを推進している。
 障がい者支援においては、障害者雇用促進法および障害者差別解消法に基づき、現在手話通訳やPC通訳などを実施している。さらに支援技術(Assistive Technology)機器による情報保障も含めた制度も構想されており、それを実現する手段の1つとして、同社の字幕表示システム「Cotopat 」が採用された。
 透明のアクリル板に発話内容がリアルタイムに表示されるため、発話者の顔の表情を見ながら内容をほぼ同時に把握できる点を高く評価いただいた。
 さらに、「Cotopat」を大学内に設置し、音声発話を視覚情報として可視化することが、障がいのある学生、教職員のみならず、広く学生、教職員に対しても「迅速かつ正確な情報の伝達」に寄与するという点に注目されている。学生が大学内でこのような支援技術機器を目の当たりにすることで、ダイバーシティに関わる理解の促進や、知的好奇心の刺激、新たな学びへの誘起につながることにも期待いただき、このたび正式導入の運びとなった。
 さまざまな場面で起こる「聞こえない、聞こえづらい」という課題を解消し、障がいや多様性を超えた円滑なコミュニケーションを提供する「Cotopat」が、同学のダイバーシティ宣言の推進をサポートする。

■導入部門、利用者の声
<導入部門:SDA室 コーディネーター 土橋恵美子氏>
導入後の変化:会話中の文字が視覚化されるため、誤変換等がある場合は意識的に言い直しや訂正ができ、大切な情報の伝えもれや認識のずれを防ぐことができます。
 また、窓口には、目を合わせて話すことが苦手な学生も来室します。Cotopatを使って話すことで視線が文字にいくため、目は合いませんが「対話をするときの視野」が変わったように思います。このように、聴覚障がいのある学生だけでなく、視線を合わすことが苦手だったり、視覚優位(耳から入ってくる情報よりも、目から入ってくる情報の方が処理をしやすい特性)の学生にとっても役に立つのではと期待しています。
使用感や操作感について:電源を入れてCotopatを選択するだけですので、初めてのスタッフも問題なく使用できています。何より、かなり小さな声でも拾うマイクの性能と識字率が素晴らしいです。操作で触るのは、ON/OFFと表示クリアの2つのボタンのみのため、ストレスも全くありません。
<利用者(在学生):政策学部 大田竜聖氏>
利用になった感想:字幕の精度が非常に高く感動しました。特にクリアな音質であれば誤字脱字が全く表示されなく、音声認識の高さも際立っていました。事前に単語を登録する辞書機能を使って難しい単語や言いにくい単語を登録しておくと、誤字表示を防ぐことができていたため、素晴らしい機能だと感じました。笑い声もしっかりと字幕表示されることが斬新で面白かったです。 話者側のスクリーンに表示される字幕がもう少し大きく表示できれば、なお使いやすいと思います。

■同志社大学 ダイバーシティ宣言について
 自身と異なる価値観や境遇を持つ他者を理解し、共生、共存する中で、その違いを新たな創造へ導く力を持つ人物を養成するため、同志社大学ではダイバーシティ推進に取り組んでいる。2020年度にはそれをより明確に社会に発信するために「同志社大学ダイバーシティ宣言」を制定して公表した。

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