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2024/6/12
【射出成形用セルロース】王子HD、セルロースを補強繊維とするVOC発生量の少ない複合ペレットを開発
王子ホールディングスは、木質由来のセルロースを補強繊維とし、且つVOC(*1)発生量の少ない射出成形用セルロース樹脂複合ペレットを、新たに開発した。
同社は、森林を健全に育て、森林資源を活かした新素材開発を推進している。その一環として、脱プラ・減プラに繋がる、木質由来のセルロースを補強繊維とした樹脂複合ペレット"タフセル"(*2)の研究開発に取り組んでいる。
同開発品は、原料となる木材パルプを厳選することで、射出成形時に発生するアセトアルデヒドを最大40%削減できる(*3)。これにより、VOC発生がネックとなっていた大型の自動車用内装材などへの適用の可能性が広がる。また、射出成形時の重要物性であるMFR(*4)の改良もできることがわかった。
同社は今後、"タフセルペレットVF"の名称でサンプルワークを行い、製品化を目指していく。
*1)揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds)
*2)商標出願中
*3)TSM0508Gに準拠における同社評価
*4)樹脂の流動性の指標(温度230℃、荷重10kgにおける当社評価)、従来比最大18倍に向上
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