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2025/3/3
【小型積層セラミックコンデンサ】京セラ、1005サイズで業界最高静電容量値47μFのMLCC開発
京セラは、積層セラミックコンデンサ(MLCC)において、このたび、世界で初めて※11005サイズ※2(1.0mm×0.5mm)で業界最高の静電容量値47µFの小型・高容量MLCCの開発に成功した。本製品は、今年3月からサンプル対応を開始し、今年12月から量産開始を予定している。

人工知能(AI)技術の急速な進化により、生成AI搭載のスマートフォンおよびAIサーバーの需要が急速に増大している。また、データ処理技術の高性能化に伴い、搭載部品が増加している。そのため、限られた基板スペースで効率的な部品実装を可能とする、超小型部品へのニーズがますます高まっている。これら電子機器に多く搭載されるMLCCにおいても、さらなる小型化・高容量化への期待は高く、それと同時に、発熱等による過 な温度環境下で使用する部品の高信頼性化も求められている。
京セラが開発した「1005サイズ※2」のMLCCは、スマートフォンやウエアラブル機器に最も多く採用されているサイズ。京セラ独自の材料技術およびプロセス技術により、誘電体および内部電極のさらなる薄層化を実現したことで、同サイズ1個当たりの容量を同社従来製品(22μF)に比べ、約2.1倍に拡大することに成功した。これにより必要容量の確保と部品点数の削減に大きく寄与することができる。さらに、+105℃までの高耐熱性により、AIサーバーなどの過酷な温度環境下における高信頼性を実現する。

京セラは、電子部品事業において、市場のニーズに応える製品開発を進め、スマートフォンおよびAIサーバーなどの小型・高機能化に貢献していく。
※1 「1005」サイズのMLCCにおいて。2025年2月 京セラ調べ
※2 JIS
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