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2025/1/6
【年頭所感】住友化学の岩田圭一 社長
昨年を振り返ると、世界経済は底堅く推移したが、外交・政治の側面では、深刻な国際紛争や選挙イヤーによる不安定さが目立つ一年であった。こうした情勢の下、当社は業績V字回復へ向けた「短期集中業績改善策」と再成長軌道への回帰を目指した「抜本的構造改革」を掲げ、全社一丸となって取り組んできた。
その成果として、業績は大きく改善を見せ、メリハリのあるポートフォリオ戦略を迅速に策定・実行できる体制が整った。本年は、新たな中期経営計画の初年度でもあり、社内外に住友化学グループの回復と成長への回帰、我々の「復元力」を力強く示したい。
この1年、皆さんには次の2点を意識して業務にあたってほしい。
1点目は、安全・安定操業や品質の確保、コンプライアンスを徹底すること。抜本的な構造改革を進める中で、住友の事業精神に基づく「社会的信用」や「確実性」を重んじる企業文化は当社グループの強みであり、「復元力」の基盤ともなることを改めて認識した。
2点目は、変化への向き合い方だ。想定外の結果、意に沿わない結果であっても、それをどう生かすのか、その解釈により次の成果に結びつくかどうかが決まる。社会・経済の変化がより加速していくことは避けられないが、変化の意味を自分なりに解釈し、一人ひとりが行動を変えていくことが重要だ。
新しい成長に向けて、当社グループが10年後、20年後もグローバルに存在感のある化学企業であり続けるために、2025年も自信をもって果敢に挑戦していこう。
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