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2024/1/4

【年頭挨拶】レゾナック・ホールディングスの高橋秀仁社長・CEO

 レゾナック・ホールディングスならびにレゾナック(いずれも社長:高橋秀仁、以下、当社)は、2023年1月の新会社発足から1年を迎え、高橋秀仁社長・CEOが、年頭挨拶で「世界No.1製品を生み出し続けるため、社内外のシナジーを加速させる」ことへの期待を語り、自らのパーパスでもある「厳しいし緊張感があるが、働いていて楽しい会社」にしていこうと呼びかけた。
 年頭挨拶(要旨)は次の通り。
 レゾナックの目指す姿は、「日本発の世界トップクラスの機能性化学メーカー」。この目指す姿は、私の願望であり、責任でもある。世界で戦える会社に相応しい規模と収益性として、売上高1兆円以上、EBITDAマージン20%以上の確保をめざしていく。投資の手は緩めない一方、「やめるべきこと」の徹底的な洗い出しも進める。
 目指す姿の実現のため、全社で取り組むべき重要施策として、「サステナビリティ」「共創型製品開発」「組織文化醸成・人材育成」「デジタル」の4つに引き続き注力していく。これらはいずれも、グローバルで勝ち残るための標準装備として、企業が求められていること。
 世界トップクラスの機能性化学メーカーとなるため、サステナビリティを経営の根幹に据えている。これをさらにしっかり進めていくため、今年あらたに、最高サステナビリティ責任者(CSuO)を設置した。私は企業にとってのサステナビリティは企業価値の最大化と考えている。そのためには、「脱炭素」、地球環境の危機回避は必須。2050年カーボンニュートラルに向けて、2030年に2013年比30%の温室効果ガス排出量削減を目指し、再エネ比率の向上や燃料転換などを進めていく。
 デジタル、DXが重要なツールとなる。2024年は、AI活用を含めたデジタル環境整備に向けて、現場とデジタル人材を繋ぐことに注力する。
 また時代が求める製品を生み出すため、社内外での共創による製品開発も推進している。共創型製品開発においては、世界No.1技術・製品を生み出し続けることを目指す。また、旧2社の強みを垂直連携させた一体運営の研究開発組織を立ち上げた。これにより事業本部間のシナジー発揮を期待している。
 イノベーションを生み出すためには、組織文化の醸成と人材育成が欠かない。組織や人材を変革するには時間がかかる。私は10年かけて変革したいと考えている。社内外の人々と自律的につながり、共創を通じて創造的に変革を起こし、課題を解決できる人材を育成する。社員の皆さんが日頃からバリューを実践し、社内外での共創に積極的に取り組み、会社をともに変革していけるように私も取り組む。
 最後に、私のパーパスは、「社員の皆さんが価値観を共有し、同じ方向を向いており、自由に、自律的に働いている。そして、上下・左右でコミュニケーションが取れており、仕事のパフォーマンスに対しては厳しいし緊張感があるが、働いていて楽しい会社にする」こと。働いていて、楽しい会社にしていきましょう。

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