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2024/1/5

【年頭挨拶】レゾナック・ホールディングスの髙橋秀仁代表取締役社長

 レゾナック・ホールディングスならびにレゾナックは、2023年1月の新会社発足から1年を迎え、髙橋秀仁社長・CEOが、年頭挨拶で「世界No.1製品を生み出し続けるため、社内外のシナジーを加速させる」ことへの期待を語り、自らのパーパスでもある「厳しいし緊張感があるが、働いていて楽しい会社」にしていこうと呼びかけた。
 年頭挨拶の要旨は次の通り。
 レゾナックの目指す姿は、「日本発の世界トップクラスの機能性化学メーカー」です。この目指す姿は、私の願望であり、責任でもあります。世界で戦える会社に相応しい規模と収益性として、売上高1兆円以上、EBITDAマージン20%以上の確保をめざしていきます。投資の手は緩めない一方、「やめるべきこと」の徹底的な洗い出しも進めます。
 目指す姿の実現のため、全社で取り組むべき重要施策として、「サステナビリティ」「共創型製品開発」「組織文化醸成・人材育成」「デジタル」の4つに引き続き注力していきます。これらはいずれも、グローバルで勝ち残るための標準装備として、企業が求められていることです。
 世界トップクラスの機能性化学メーカーとなるため、サステナビリティを経営の根幹に据えています。これをさらにしっかり進めていくため、今年あらたに、最高サステナビリティ責任者(CSuO)を設置しました。私は企業にとってのサステナビリティは企業価値の最大化と考えています。そのためには、「脱炭素」、地球環境の危機回避は必須です。2050年カーボンニュートラルに向けて、2030年に2013年比30%の温室効果ガス排出量削減を目指し、再エネ比率の向上や燃料転換などを進めていきます。
 デジタル、DXが重要なツールとなります。2024年は、AI活用を含めたデジタル環境整備に向けて、現場とデジタル人材を繋ぐことに注力します。時代が求める製品を生み出すため、社内外での共創による製品開発も推進しています。共創型製品開発においては、世界No.1技術・製品を生み出し続けることを目指します。また、旧2社の強みを垂直連携させた一体運営の研究開発組織を立ち上げました。これにより事業本部間のシナジー発揮を期待しています。
 イノベーションを生み出すためには、組織文化の醸成と人材育成が欠かせません。組織や人材を変革するには時間がかかります。私は10年かけて変革したいと考えています。社内外の人々と自律的につながり、共創を通じて創造的に変革を起こし、課題を解決できる人材を育成します。社員の皆さんが日頃からバリューを実践し、社内外での共創に積極的に取り組み、会社をともに変革していけるように私も取り組みます。
 最後に、私のパーパスは、「社員の皆さんが価値観を共有し、同じ方向を向いており、自由に、自律的に働いている。そして、上下・左右でコミュニケーションが取れており、仕事のパフォーマンスに対しては厳しいし緊張感があるが、働いていて楽しい会社にする」ことです。働いていて、楽しい会社にしていきましょう。

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