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2025/1/6
【弾塑性接着剤】セメダイン、「TGA-3」を開発、大阪・関西万博の鉄骨造建築物のブレース接合部に採用
セメダインは、弾塑性接着剤「TGA®-3」を開発し、大成建設が施工した2025年大阪・関西万博のテーマ事業「シグネチャーパビリオン」の中で、小山薫堂テーマ事業プロデューサーが担当する「EARTH MART」(図1)の鉄骨ブレース接合部(図2)に採用された。
セメダインが設計・提案している弾塑性接着剤「TGA®-3」は、高い剛性・接着強度を有しながら延性的な特性を併せ持つ今までにない接着剤。鋼材と同様、接着破断時に弾性変形に続いて塑性変形領域をもたせることで、粘り強い接合を発現する。
建設分野において、構造を担う鋼材同士の接合は従来から溶接接合やボルト接合が基本とされてきた。一方で、接着剤を用いた接合は脆性破壊が生じやすいことから、その用途は限定的であった。この課題に対し、弾塑性接着剤「TGA®-3」は、破壊時に延性破壊挙動を示すことで、急激な接着破断を防ぐとともに、最大破壊強度を向上させ、より信頼性の高い接着接合を実現する。加えて、常温で硬化し、施工の翌日には性能を十分に発現するため、現場施工に適した設計となっている。
今回、弾塑性接着剤「TGA®-3」が採用された2025年大阪・関西万博のシグネチャーパビリオンの「EARTH MART」の鉄骨ブレース接合部では、接着剤と高力ボルトを併用したハイブリッド接合とすることで接合部面積を20%削減、高力ボルト本数を30%低減できることを大成建設とともに確認した。
今後、同社は、今回の事例である建設分野に限らず、自動車、航空などの様々な分野において、接着接合の新たな可能性を生み出す弾塑性接着剤「TGA®-3」の適用拡大を図っていく。
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