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2026/3/12
【投てき用消火用具】ファイテック、第三者機関による厳格な成分分析でPFASフリーを確認

消火剤および防災関連製品の製造・販売を行うファイテックは、同社が製造・販売する投てき用消火用具について、第三者機関による厳格な成分分析の結果、同社製品が「PFAS(有機フッ素化合物)」を一切含有していないことが正式に確認された。これを受け、同社は2026年3月11日、「PFASフリー」を宣言した。
社会的関心が高まるPFAS問題
近年、PFASをめぐる問題は国内外で大きな社会的関心を集めている。国内では、広島県東広島市の瀬野川などで、河川・地下水から国の指針値を大きく超えるPFASが検出され、住民の血液中からPFASが確認された事例が報告されている。こうした問題は一地域にとどまらず、環境省の全国調査(2023年度)では、公共用水域および地下水の測定地点のうち22都道府県242地点で国の指針値を超えるPFASが確認された。
大阪府や沖縄県、東京都など複数地域で超過が報告されており、水環境中のPFAS汚染が全国的な課題となっていることが示されている。これらの報道を契機に、PFASは環境問題および健康リスクの観点から広く注目されるようになった。
PFASは自然環境中で分解されにくい性質を持つことから「フォーエバーケミカル(永遠の化学物質)」とも呼ばれている。その残留性の高さが課題とされ、各分野において使用の見直しが進められている。
消防分野における方針転換
消防分野においても例外ではなく、消防庁はPFASを含有する消火剤の使用を控え、PFASを使用しない製品への転換を進める方針を示している。こうした動きは、消火薬剤のあり方そのものを見直す契機となっている。
第三者機関による分析結果とPFASフリー宣言
このような社会的背景および行政の方針を踏まえ、ファイテックではあらためて投てき用消火用具の成分について第三者機関による分析試験を実施した。
具体的には、住化分析センターによる分析証明書を取得し、日本国内および海外で消火剤添加物として使用されてきたPFAS(有機フッ素化合物)、特に石油火災用消火剤などに用いられてきた代表的物質について、含有していないことを確認した。
さらに、東海技術センターによる分析証明書も取得しており、有機フッ素化合物に含まれるフッ素成分のみならず、フッ素そのもの(総フッ素)についても含有していないことを確認※1している。
これらの第三者証明により、ファイテックの投てき用消火用具には有機フッ素化合物およびフッ素系成分が一切含まれていないことが客観的に証明された。その結果、対象としたPFAS成分は検出されず、同製品がPFASを一切含有していないことが正式に確認された。
なお、同社製品は開発段階からPFASを使用しない設計を採用しており、今後もPFASを使用しない方針を継続していく。
※1 自然界、水道の水質中に一般的に含まれる微量の安全なフッ素含有量(定量下限値:0.005質量%)以下であることを確認。
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