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2023/12/22
【接着剤・シーラント】エボニック、水酸基末端液状ポリブタジエン生産能力拡大
エボニック インダストリーズ(本社:ドイツ、エッセン 以下「エボニック」)は、ドイツ・マールにあるPOLYVEST® HT製造工場の拡張工事を開始した。塗料・接着剤樹脂部は、POLYVEST®の商標名で販売している水酸基末端液状ポリブタジエン(HTPB)の生産能力を増強し、早ければ2024年第2四半期には数千万ユーロ規模を投じた拡張工事を完了させる予定。
同部の責任者、シュテファン・ファッフェンバッハ(Dr. Stefan Pfaffenbach)氏は、「生産能力を拡大することで、世界中のお客様に信頼性の高いサービスを提供していきます。競争の激しい市場において、私たちはコストと技術革新のリーダーとしてのポジションを強化しています」と述べている。
今回の拡張は、マールのHTPB工場での製造開始から10年を経て実現したもの。ポリブタジエン・特殊アクリレート製品ラインの責任者であるユルゲ
ン・ハ―ビック(Dr. Jürgen Herwig)氏は、「ポリブタジエンのような化学および軍需用途に使用可能な製品は、お客様や当局に対応する際に高度な対応力と専門知識を必要とします。そのため、この高度に専門化された製品のマーケティングに関しては、当社スタッフの経験と専門知識を十分活用して、さらなる能力を促進することができます」と述べている。
ブタジエンはマール工場で直接製造し、過酸化水素はエボニックグループ内で供給するため、主要原材料のほとんどを社内で調達することができ、原材料供給の安定性によりPOLYVEST®の安定供給も担保されている。さらに、マール工場内に応用技術・研究開発チームを配置し、研究室での開発・試験から製造までのシームレスな連携が可能。
POLYVEST® HTは、フリーラジカル重合で製造する水酸基末端液状ポリブタジエン。このポリマーは、疎水性の高いポリブタジエン骨格と様々な化学
変性が可能な一級水酸基を有している。
POLYVEST® HTは、さまざまな接着剤やシーラント用途のポリオール成分として使用される。またPOLYVEST® HT-Aは、航空宇宙用途向けの製品である。
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