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2025/9/1
【植物由来PLA】バイオエックス、ペット市場向け製品展開を視野に戦略的資本提携
バイオエックスは2020年より、トウモロコシ100%の植物由来樹脂であるポリ乳酸樹脂「PLA(*1)」の150℃までの耐熱性を持たせる技術開発の研究に取り組み、2022年初頭に世界で初めてその技術を活用した製品の試作品開発に成功(*2)した。
同社は同技術の知財化を行い石油由来製品のPLA製品への代替商品を様々な領域にライセンス提供していくビジネスモデルに着手している。
すでに、同技術の提供第1弾として、2022年10月より日野精機と共同でハードカップ、ソフトカップの開発製造に取り組み、2025年9月から10月に滋賀県で開催される【第79回国民スポーツ大会・第24回全国障害者スポーツ大会】の開会式・閉会式用に、会場内への持ち込みが禁止されているPETボトルの代替容器として、「100%PLA製容器」が採用されることが決定している。また、現在両社で確立した製品化技術は特許申請中だ。
第2弾の技術提供先として、植物由来100%の医療関連製品の開発を目指して、医療機器の開発製造販売事業を行うエフアールエフジャパンと資本提携を2025年8月18日に行った。
第3弾として、原材料を輸入に頼るのではなく、国産のサトウキビの搾りかすを資源としたPLAを活用した雑貨や食器等の製造開発を目指して、インバウンド&アウトバウンドコンサルティングやトラベル関連事業を手掛けるTARGET JAMMと2025年8月25日に資本提携した。
同社は日野精機、エフアールエフジャパン、TARGET JAMMに続き、第4弾となる提携先としてペット市場への参入を目指して、アニぴたると、下記の通り資本提携する。
資源循環型経済社会の構築を目指して、同社はこれらのPLA関連事業を通じて、地球の環境への貢献を目指していく方針だ。
1.この度の資本提携のスキーム
同社は、1.8兆円といわれるペット市場の参入を目指して、アニぴたるの株式の34.4%を取得し資本提携を実施した。あわせて、同社代表の吉田浩一氏がアニぴたるの取締役に就任した。
これにより、100%植物由来、特にサトウキビ由来の安心・安全なPLA製品をペット市場用に開発・提供することで、家族であるペットの健康の維持・向上に貢献したいと考えている。
2.資本提携で目指すPLA商品について
アニぴたると提携している動物病院で使用する医療器具や、ペット用の食器類、玩具などの日常雑貨をアニぴたる独自のブランド化し、ペットが誤って口に入れても、また体内に残留したとしても健康に影響のない製品を製造していく。
3.資本提携後の両社の会社概要
【バイオエックス株式会社】
本店:〒522-0032滋賀県彦根市芹町9-10
資本金:1,000万円
発行済株式数:100,000株
株主:吉田浩一65,6%・(株)FRFJapan 34.4%
代表者:吉田浩一
事業内容:・植物由来100%のPLA製品の開発・製造・耐熱加工・販売・コンサルティング事業
【株式会社アニぴたる】
本社:神戸市東灘区御影3-2-11
資本金:999万円
発行済み株式数:9990株
株 主: Getti Medico40%・バイオエックス34.3%・ネコのたみ15%・エンリッチジャパン10%・小澤智雄0.5%
設立:2020年8月11日
代表者:代表取締役 小澤智雄
取締役:辻󠄀健三 吉田浩一
出資先:ウエブスクウエア/OPTiVET
*1:ポリ乳酸とはトウモロコシの非可食部分や、サトウキビの搾りかすから作られる生分解性樹脂で、PLAはPoly Lactic Acidの略
*2:同社調べ
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