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2024/1/27

【構造タンパク質】兼松、Spiberと「Brewed Protein素材」の用途開発開始

 兼松Spiber(スパイバー)はスパイバーが製造する構造タンパク質素材「Brewed Protein™(ブリュード・プロテイン™)」の幅広い産業領域における用途開発を目指して協業を開始した。また、兼松はスパイバーが実施する第三者割当増資を引き受ける方法により同社の株式を取得した。
 スパイバーは、原料に石油や動物素材を使わず、植物由来のバイオマスを使用して微生物発酵プロセスによってつくられる人工構造タンパク質素材 「Brewed Protein™」の開発・生産を行っている。繊維やフィルム、樹脂材料等多様な素材へと加工可能で、様々な環境課題に対する新たなソリューションとして期待されている。
 兼松は、130社以上のグループ会社と数多くのお取引先から形成される幅広い事業基盤とともに、創業以来130年以上にわたり蓄積された様々な事業の経験や知識、技術、人的資本、ネットワーク、バリューチェーンなどの経営資源・無形資産(インタンジブルアセット)を保有している。この経営資源・無形資産を活用して、スパイバーおよびお取引先と共に「Brewed Protein™」素材の幅広い産業領域への浸透を図り、グリーントランスフォーメーション(GX)を推進し循環型経済の構築を目指す。
■「Brewed Protein™」素材とは
 スパイバーの「Brewed Protein™」素材は、植物由来のバイオマスを原材料にして微生物の発酵プロセスにより生産され、様々なアプリケーションへ活用できる。「Brewed Protein™」素材は化石燃料由来の合成繊維、樹脂、合成皮革、接着剤、乳化剤、機能性フィルム等からの代替や、代替肉などの食品分野、生体適合素材などの医療分野での活用も期待されている革新的な新素材。また、「Brewed Protein™」素材は環境分解性を有するため、最終製品の設計によっては、化石燃料由来の製品が発生原因であるマイクロプラスチック排出問題の解決への貢献が見込める。「Brewed Protein™」 素材は、従来の動物由来、化石燃料由来の合成素材に代わるソリューションであり、また、従来の植物由来の素材には無い特性を付加することも可能で、次世代の素材として期待されている。

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