アーカイブ情報

2026/3/23

【次世代通信インフラ】AGC、6Gを見据えた「機能性ビーム成形レンズアンテナ」を開発し屋外実証に成功

 AGCは、ソフトバンクと、次世代の高速通信に対応した新たな構成の基地局アンテナ「機能性ビーム成形レンズアンテナ」を開発し、屋外での通信エリア形成の実証に成功した。このアンテナは、AGCのメタサーフェスレンズ技術*1とソフトバンクの通信エリア設計技術およびアンテナビーム設計技術を組み合わせて開発したもので、今後運用が見込まれる6G基地局などの次世代通信インフラへ貢献が期待される。

 近年、生成AIやクラウドサービスの普及を背景に、通信量は急速に増加している。こうした通信需要の拡大に対応するため、 Massive MIMO技術*2を採用した基地局アンテナ(Massive MIMOアンテナ)が通信設備の基盤として広く用いられている。しかしながら、従来のアンテナ構成では多数のアンテナ素子と制御用IC(集積回路)を必要とし、今後の基地局増設において、消費電力や装置の大きさが課題となっている。

 今回、両社が開発した「機能性ビーム成形レンズアンテナ」は、メタサーフェスレンズを採用することで、アンテナ素子数を従来比で1/8以下に削減した。これにより、付随する制御用ICを大幅に削減でき、消費電力や発熱の抑制が見込まれる*3。また、このアンテナを基地局に適用する場合、排熱機構(ヒートシンク)の削減による装置の小型化・軽量化も可能となるため、基地局の設置工事や運用負担を大きく軽減することが期待される。

注釈〉

*1

薄い基板上に微細な構造を並べることで、電波の進む方向や広がりを自在に調整できる技術

*2

多数のアンテナ素子を用いて、電波の向きや形を制御し、同時に多くの端末と安定した高速通信を行うための基地局向けアンテナ技術

*3

従来のMassive MIMOアンテナ構成と「機能性ビーム成形レンズアンテナ」を採用した構成における、同一周波数帯かつ同一エリア(カバレッジ)を実現するために必要な制御用ICの数をそれぞれ算出して比較した値において、消費電力として最大1/8に低減できると試算

カテゴリー
コンバーティングニュース

PAGE TOP