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2024/3/1

【油化ケミカルリサイクル】商船三井と出光興産、原油タンカー内で発生する使用済みプラスチックの再資源化に向けた実証実験開始

 商船三井出光興産は共同で、大型原油タンカー(VLCC:Very Large Crude Oil Carrier)内で発生する使用済みプラスチック※1の再資源化(油化ケミカルリサイクル※2)に向けた実証実を開始する。
 同実証実験は、出光興産の子会社である出光タンカーが商船三井から用船するVLCC「SUZUKASAN」で行う。
 同VLCC内で発生する使用済みプラスチックを原料として、出光興産の子会社であるケミカルリサイクル・ジャパンが、油化ケミカルリサイクル技術により生成油を生産する。出光興産は、この生成油を石油化学製品や燃料油の原料として利用できるかを確認することで、VLCCをはじめとする商船三井が運航する船内で発生する使用済みプラスチックの再資源化の可能性を検証する。
 将来的には、出光興産の石油精製・石油化学装置を活用し、VLCC内で発生する使用済みプラスチック由来の生成油を原料とした「リニューアブル化学品」や「リニューアブル燃料油」※3の生産を目指す。
 本件は、2023年9月から両社で進めている海洋プラスチックの再資源化に向けた実証実験に続く取り組みとなる。

※1 VLCCで発生する使用済みプラスチック:VLCCが航行する際に船内で発生する生活ごみ由来の使用済みプラスチック。
※2 油化ケミカルリサイクル:使用済みプラスチックを油化して、生産した生成油を原料に「リニューアブル化学品」や「リニューアブル燃料油」を製造する再資源化の手法。
※3 リニューアブル化学品、リニューアブル燃料油:使用済みプラスチックやプラスチック端材を原料として油化ケミカルリサイクルを行い、生産した生成油から製造された化学品や燃料油のこと。

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