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2025/7/17

【洋紙】リンテック、熊谷工場の抄紙機1台を2026年3月末に停機

 リンテックは、2025年7月16日に開催した取締役会において、洋紙事業の構造改革に伴い、現在、熊谷工場(埼玉県熊谷市万吉3478)にて稼働中の抄紙機1台を停機することについて決議した。
 リンテックは、2025年4月22日付の「特別損失(減損損失)の計上および通期連結業績予想の修正に関するお知らせ」にて公表した通り、同社の洋紙事業を取り巻く事業環境は、主力の封筒用紙を中心に受注が低迷し、加えてパルプや薬品などの原材料価格や物流コストが引き続き上昇傾向にあることから、極めて厳しい事業環境が続いており、このような事業環境を踏まえ、洋紙事業の将来の回収可能性を検討した結果、2025年3月期第4四半期連結会計期間において固定資産の減損損失約77億円を特別損失として計上した。
 これに引き続き、今後の洋紙事業の収益性向上のための構造改革として、同社が保有する抄紙機での製造品目や生産能力および受注量との全体バランス等を考慮し、現在保有する熊谷工場(埼玉県)と三島工場(愛媛県)を合わせた計5台の抄紙機のうち、熊谷工場の抄紙機1台を停機することとした。
 なお、当該抄紙機での製造品目は熊谷・三島両工場の抄紙機4台に振り分けての生産を継続するとともに、当該設備に係わる同社従業員についても工場拠点内での雇用を維持しながら、今後の洋紙事業の収益改善に向けた生産体制の再構築、生産効率の改善および資産効率の向上につなげていく。
 停機する抄紙機の概要は次の通り。
 抄紙機:長網多筒式熊谷工場1号抄紙機(通称K-1M/C)
 抄紙幅:最大2600mm
 生産能力:最大80トン/日
 製造品目:カラーペーパー、ファンシーペーパー、加工用原紙、その他特殊紙など
 停機日は2026年3月末の予定。

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