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2024/2/29

【洗浄サービス】日鉄エンジニアリング「HiPEA EcoFUL」、三菱製紙北上工場の黒液濃縮設備に採用

 日鉄エンジニアリングが展開しているプラント設備のスマート洗浄サービス HiPEA EcoFUL(R)※1が、三菱製紙の北上工場における黒液濃縮設備※2へのスケーリング※3対策として正式に採用された。
 HiPEA EcoFULは製造業におけるさまざまなプラント設備に対し、超音波を用いて洗浄・保全などを行うサービスで、既存の設備を改造することなく外付けで超音波振動子を設置することが可能。稼働中の設備に超音波を照射することでスケーリングが生じにくい状態をつくり出し、洗浄のための設備停止回数を削減することにより設備稼働率の向上が期待できる。同時に、熱交換効率の低下も抑制できるため、工場のエネルギー利用効率改善やCO2排出量の削減にも貢献する。
 三菱製紙北上工場では100%国産の広葉樹から高品質パルプを製造しており、炭酸カルシウムを主成分とするスケーリングの対策として、2020年12月からHiPEA EcoFULのトライアル実証(効果検証)を実施し、その結果、従来不定期に実施していた設備洗浄作業が一切不要となり、スケール付着が顕著となる冬季においてもスケーリング防止のための薬液注入を実施しなくても連続操業が可能であることが確認できたため、このたびHiPEA EcoFULが正式採用された。
※1 High Power External Application and Eco Friendly Ultrasonic Solutionの略称。
※2 製紙プロセスにおいて副産物として発生する黒液(ブラックリカー)を濃縮するための工業用設備。
※3 プラント配管内で液中に溶けている特定成分が濃縮されることで析出・付着する現象。スケールはその析出した物体のこと。

ハイパーエコフル導入前の付着状態 洗浄実施後、約1カ月
ハイパーエコフル導入後の状態 洗浄実施後、約3カ月


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