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2026/2/19

【海中での送電用ケーブル点検】島津製作所、英エジンバラ大学と「磁気ノイズ補償アルゴリズム」の開発契約を締結

 島津製作所は、英国エジンバラ大学と海底送電用ケーブル検査の安全性と効率性を向上させる「磁気ノイズ補償アルゴリズム」に関する開発契約を締結した。このプロジェクトでは、物理法則を組み込んだ最新の機械学習手法「PINN(Physics-Informed Neural Networks)」を活用し、洋上風力発電施設や海底ケーブルの点検において不可欠な高精度磁気センサ技術を確立する。
 洋上浮力発電施設や海底送電用ケーブルの保守点検では、ケーブルが所定の位置や深さに埋設されているかを確認するため、磁気センサが用いられている。しかし、従来の磁気センサによる海底ケーブルの埋没深度測定は、センサを搭載した水中ビークル※が発する磁気が測定精度を妨げるといった課題があった。
 今回のプログラムでは、エジンバラ大学の商用化サービスを支援するEdinburgh Innovationの支援により、島津製作所が有する高感度磁気センサ技術と、エジンバラ大学が世界トップレベルの実績を持つAI・機械学習および海洋ロボティクス分野の知見を融合する。水中ビークルやその構成品から発生する磁気ノイズを高度に除去・低減し、海底ケーブルの埋設深度や位置を高精度かつ効率的に測定するアルゴリズムを開発する。日本国内の洋上風力発電での活用に加え、欧州などグローバル市場における大陸間海底送電用ケーブルへの展開も視野に入れている。

磁気センサによる海底電力ケーブルの埋没深度測定イメージ

 島津製作所はこの取り組みのほか、水中光無線通信装置「MC500」やUEP測定器「CF100」など、海をフィールドとする企業や研究機関に貢献する製品を提供している。今後もグローバルな海洋事業を展開し、「海洋開発のDX(デジタルトランスフォーメーション)」実現を目指す。
※ AUV(Autonomous Underwater Vehicle、自律型潜水機)やROV(Remotely Operated Vehicle、水中ドローン)など

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