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2024/11/1

【海水淡水化】東レ、インドネシア共和国のプルタミナRDMPバリクパパンプロジェクト向けにRO膜とUF膜を一括供給

 東レは、このたび、インドネシア共和国におけるRefinery Development Master Plan(以下、RDMP)Balikpapan案件*1向けに、同社逆浸透(RO)膜と限外濾過(UF)膜を一括供給した。同案件は、インドネシア最大の石油精製企業PT. Pertamina社(以下、Pertamina社)における最大の案件の1つとなっている。
 新都市計画ならび新産業育成を推し進めているインドネシアにおいてエネルギー政策は喫緊の課題であり、本案件の海水淡水化設備は、東カリマンタン州バリクパパンにあるPertamina社の石油精製所内においてボイラー用水あるいは飲料水用途に使用され、処理能力は日量84千立方メートルとなり、2024年末に稼働開始予定。
 東レは、ROエレメント、ならびにUFの新製品であるラック一体型UFモジュールをこの度一括供給した。これをきっかけとし、東レは東南アジア地域事務所であるシンガポールのToray Asia社と共に、インドネシアのみならず東南アジア地域全体の発展を今後も支援していく。
 今回、東レ製品受注の決め手となったのは、高いRO膜およびUF膜技術に基づいた総合的な技術サービスが挙げられる。RO膜に関しては、特に海水淡水化において、過去20年以上にわたる世界的な、高い信頼に基づいた実績も認められた。また、多くの特長を備えたラック一体型UFモジュールについても評価をいただき、この度の受注につながった。
 東レは長年にわたり、世界的な水不足の解決に貢献するため、RO膜およびUF膜の販売、生産、技術サポートを拡大してきた。その用途は、海水淡水化や廃水再生から産業用途まで多岐にわたり、RO膜、UF膜それぞれの累計生産水量は、2024年3月末現在、RO膜は日量136,000千、UR膜は11,900千立方メートルとなっている。
 清澄な水へのアクセスの提供は、東レグループが2050年に描く世界へのロードマップを示す「東レグループ サステナビリティ・ビジョン」にとって極めて重要であり、東レグループの健全で持続可能な成長を追求する長期経営ビジョン“TORAY VISION 2030”を体現するもの。今後も先進の膜技術の提供と現地の需要に応える技術サービスを強化し、世界的な水不足、特に産業と人口の拡大により水需要が増加すると考えられる地域の課題解決に貢献していく。
<概要説明>
設備所在地:インドネシア共和国 東カリマンタン州 バリクパパン
生産能力:日量84千立方メートル
供用開始予定:2024年後半 
オーナー:PT. Kilang Pertamina Balikpapan
元請け業者: RDMP Joint Operation (JO)
※現代エンジニアリング(韓国)およびPT. Rekayasa Industri(Rekind)の合弁
水処理設備サプライヤー:Aquatech Systems (Asia)
*1 インドネシア国有の石油・天然ガス関連企業最大手のPT. Pertaminaが手掛けるプロジェクトで、該社製油所の処理能力を日量360千バレルまで引き上げ、同時に輸入量を引き下げることを目的とする。

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