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2024/10/29

【液化水素ステーション】日機装のCE&IGグループ、米国バス会社向け完成

 日機装は、連結子会社グループであるClean Energy & Industrial Gasesグループ (本社:米カリフォルニア州 テメキュラ、以下「CE&IGグループ」)が手掛ける液化水素ステーションが、新たに米カリフォルニア州で完成し、開所したことを明らかにした。同ステーションは、同州南部を拠点とするバス会社SunLine Transit Agency(以下、サンライン)向けで、水素燃料電池バスに水素燃料を供給する。CE&IGグループは、安定した稼働が見込める商用車向けを中心に水素ステーションの受注を米国と韓国で獲得している。これにより、全世界での納入件数は2025年に35カ所を超える見通し。

開所した水素ステーションの概要
 今回、開所したステーションは、同社のバス32台に水素燃料を供給する。35MPa対応車両と70MPa対応車両いずれの充填方式(H35、H70)にも適合しており、燃料タンクが35kgのバスであれば10分以内に充填できる。
 サンラインは、州南部に広がるコーチェラバレー唯一の公共交通機関。営業路線は計1800kmほどで、年間約300万人の乗客が利用している。地域社会にとって重要な交通網を支える同ステーションは、台数制限なく連続充填が可能で、24時間営業でバスの定時運行に貢献する。
 今後、数週間で一般利用者向けの充填装置も、サービスを開始する予定。自家用車と商用車兼用の水素ステーションは、この地域で初めて。州内の大都市ロサンゼルスとアリゾナ州の州都フェニックスを結ぶ場所に水素ステーションが開設されることで、水素燃料電池車による両都市間の往来がしやすくなる。

日機装グループの水素ステーション向けソリューション
 日機装グループは、2002年から水素ステーションの設計から製造、設置、運用に至るまで手掛けている。現在、最大8レーン設けることができ、1時間当たり計2000kgの水素を供給できる。
 また、水素ステーションで使用される液化水素ポンプについては、2005年から400基以上の納入実績がある。とりわけ米国内の移動式の液化水素ステーションについては、その95%で日機装グループ製のポンプが採用されている。

■CE&IGグループについて
 CE&IG グループは、クリーンエネルギーおよび産業ガス市場向けに極低温機器、技術、アプリケーションを提供するリーディングカンパニー。世界14カ国に1800以上の従業員を擁しており、グループを統括するCryogenic Industries, Incは日機装の完全子会社。

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