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2025/8/7

【濃厚ポリマーブラシ】NOK、次世代の低摩擦技術の研究が「2025年度 高分子学会技術賞」を受賞

 NOKは、「濃厚ポリマーブラシを適用した密封装置の低摩擦化」に関する研究成果が評価され、高分子学会の「2025年度 高分子学会技術賞」を受賞した。「高分子学会技術賞」は、高分子分野において優れた技術的研究成果を挙げた個人・グループに対し、同学会が毎年最大2件を選定・授与する賞。

 濃厚ポリマーブラシは、分子レベルで高密度かつ均一な膜を形成する表面処理技術であり、摩擦を大幅に低減することで、密封装置の性能向上と長寿命化を実現する。さらに、分子の吸着性を活かした汚れ防止や耐久性向上など、多様な機能を発揮する可能性があり、シール製品の設計自由度を高める次世代技術として期待されている。

 NOKは、自動車や一般産業機器など幅広い分野にシール製品を提供しており、製品性能のさらなる向上に向けて、研究開発に取り組んでいる。濃厚ポリマーブラシの実用化に向けては、京都大学化学研究所を中心とした産学連携コンソーシアムに参画し、社会実装を目指し研究開発を進めている。今回の受賞は、こうした取り組みが技術的に高く評価されたもの。

 同研究の詳細はNOKグループコーポレートサイト内の「技術コラム」にて紹介している。濃厚ポリマーブラシのメカニズムや応用の可能性などを掲載している。

2025年度 高分子学会技術賞

 約8000名の会員を擁し、高分子科学と技術における研究・交流を推進する学術団体「公益社団法人 高分子学会」が毎年厳選して授与する技術賞。高分子に関する全技術領域において、独創的かつ優れた成果を挙げた個人・グループを対象に、登録特許や学術発表を基に毎年最大2件を選定し、授与する。

・受賞者:青木 岳也氏 / NOK NOKグループR&D 技術研究部 材料研究課

・研究題目:濃厚ポリマーブラシを適用した密封装置の低摩擦化

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