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2025/3/6

【炭素繊維】帝人、環境配慮型のブランド「Tenax Next(テナックス ネクスト)」立ち上げ

 帝人は、リサイクル材などを用いた環境配慮型の炭素繊維製品ブランド「Tenax Next(テナックス ネクスト)」を立ち上げ、同ブランドに関する2製品の販売を開始する。なお、帝人グループは世界最大級の複合材料の展示会「JECワールド2025」に出展し、新ブランドの製品を展示する。
 炭素繊維は、「軽くて強い」素材として航空機や自動車、スポーツ用品など幅広い用途で使用されている。
 近年、地球温暖化問題を背景に、製品のライフサイクル全体を通じた温室効果ガス(GHG)の排出量削減に貢献する製品が求められているが、幅広い用途に用いられる炭素繊維においても環境負荷の低減に繋がる持続可能な製品へのニーズが高まっている。
 こうした中、帝人は、環境に配慮した炭素繊維製品ブランド「Tenax Next」を新たに立ち上げることとした。
 「Tenax Next」は、リサイクル材料やバイオマス材料をはじめとする環境配慮型の材料を原料に使用した炭素繊維製品のブランド。
 また、当ブランドの製品は環境配慮型の原料を用いながら、炭素繊維製品に求められる優れた強度や耐久性などの材料特性を有している。
 ブランド名には、「新世代の素材」という意味が込められている。
 新ブランドにおいて展開を開始するのは次の2製品。
(1)炭素繊維フィラメント糸:「Tenax Next HTS45 E23 24K」
 再生可能エネルギーの活用や製造工程の効率化、環境配慮型の原料を用いることにより、従来品(*1)と比較して製造プロセスにおけるCO2排出量を約35%削減する効果が期待できる。
 持続可能な製品の国際認証であるISCC PLUS認証に基づくマスバランス方式(*2)を適用させた環境配慮型の原料を用いた製品。この環境配慮型の原料は石油由来の原料と同等の物性を有するため、従来品と同等の物性を有している。そのため、航空宇宙や自動車といった材料認定が必要となる用途においても、従来品から容易に切り替えることが可能。
(*1)当製品と同じ強度や弾性といった物性を有する製品で、石油由来の原料のみを使用した製品
(*2)マスバランス方式:原料から製品への加工・流通工程において、ある特性を持った原料(例:バイオマス由来原料)とそうでない原料(例:石油由来原料)を混合させる場合に、特性を持った原料の投入量に応じて、製品の一部に対し、その特性の割り当てを行う手法。
(2)炭素繊維短繊維:「Tenax Next R2S 513 6mm」
 炭素繊維の製造工程で発生した端材を回収のうえ、リサイクルをして生産した製品。スポーツ・レジャーや電子機器、自動車など、さまざまな用途に用いることが可能。
 製品ライフサイクルに沿ったトレーサビリティの確保に必要な情報が記録されたデジタル証明「デジタルプロダクトパスポート」に対応しており、付随するQRコードを読み込むことで、製品を構成する材料や製造過程、CO2排出量などを確認することができる。これにより、同製品が関わるサプライチェーン上の企業は、自社が製造に用いた素材が、環境負荷低減に資する製品であることを証明することができる。

 帝人は、「Tenax Next」の展開を推進することで、廃棄物やCO2の排出量削減に貢献していく。また、同社は、事業活動に伴う環境、社会への負の影響が最小限となるように努め、長期ビジョンである「未来の社会を支える会社」をより具体化した「地球環境を守る会社」となることを目指す。

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