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2024/11/14

【炭素繊維補強】コンステック、鉄骨造のブレース接合部の補強および鋼製部材の補修/補強向け「C-VaR工法」開発

 コンステックは、東レが開発した炭素繊維補修/補強技術「現場VaRTM※1工法」を応用し、鉄骨造のブレース接合部補強および鋼製部材補修/補強向けの「C-VaRTM工法」を開発した。
 この工法は豊橋技術科学大学の松本幸大教授、東レ ACM技術部の松井孝洋主席らの協力のもと、2019年より補修/補強技術として開発に着手した工法で、鉄骨造のブレース接合部の補強および鋼製部材の補修/補強として活用することが可能。
 コンステックは、鋼製部材の補修/補強に対し、C-VaRTM工法を適切に提案することで、構造物の長寿命化、安全な社会環境の維持に貢献していく。
※1 VaRTM(Vacuum assisted Resin Transfer Molding:真空含浸工法)と呼ばれる工法を応用してCFRPを鋼材に貼付し、必要な強度にまで回復する補修法

特長

 C-VaRTM工法は、補修/補強箇所の表面に特殊加工した炭素繊維シートを重ねて設置した後、フィルムで密閉し、真空ポンプによりフィルム内を真空環境とした状態で樹脂を注入することで、大気圧により炭素繊維に樹脂を含浸させる現場VaRTM工法を応用した補修/補強技術。CFRP成形板等と組み合せることで、多様な用途での補修/補強が可能となる。

適用用途

 鉄骨造建築物のブレースには、ボルト孔の位置でブレース断面積が不足しているために接合部で早期に破断し、必要なブレース性能を発揮できないものが存在する。そうした接合部には、C-VaRTM工法を適用することが可能。C-VaRTM工法により接合部耐力が向上させることで、ブレースが求められる性能を発揮することを実大試験により確認している。

加力実験による確認状況
接合部の拡大写真
荷重変位の関係図

適用事例
 写真は、避雷針支持鋼管の溶接部の予防保全としてC-VaRTM工法を適用した事例。段差のある形状だが、大気圧で炭素繊維を鋼材に圧着させるC-VaRTM工法を採用することにより、鋼管形状に合わせたCFRPを成形させることができた。

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