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2025/2/7

【燃料電池】電気興業と三菱ガス化学、直接メタノール形燃料電池「FcMycle」搭載の常用電源システムを共同開発

 電気興業三菱ガス化学は、三菱ガス化学の直接メタノール形燃料電池発電装置「FcMycle™」を搭載した電源システム「DKFC-DM-500A」を共同開発した。この電源システムは、ENEOSリニューアブル・エナジーの風力発電量予測技術開発プロジェクトにおける風況観測機器の常用電源として採用された。

 電気興業は、これまで中興電工(台湾)製メタノール改質形燃料電池(4.5kW)を国内で販売し、設置工事およびメンテナンスサービス等を提供してきた。この度、新たにこの電源システム(500W)をラインナップに加え、小型から大型までの幅広い領域で、消防法の危険物としての規制を受けないメタノール燃料の燃料電池システムという新しいソリューションを提供する。

 同社は、これまで非常用電源市場にフォーカスされていた燃料電池市場に加え、商用電源が確保できない場所・状況の常用電源市場に、二次電池・太陽電池とあわせて燃料電池電源システムを提供することで社会のニーズに常に応えていけるよう挑戦を続けていく。

【参考資料】
直接メタノール形燃料電池(DMFC)https://www.mgc.co.jp/products/nc/dmfc/

メタノール改質型燃料電池(RMFChttps://denkikogyo.co.jp/10059/

主な仕様

DKFC-DM-500A
出力電力最大 500W(DC48V、12V等にも対応可能) (DC24V 出力:最大400W、 DC12V出力:最大 400W)
外形寸法電源BOX: 600W x 800D x 700H mm
重量電源BOX:約120 kg
燃料消費量約1.2 L/hr  ※500W出力運転時
使用燃料54重量%メタノール
動作温度範囲0℃ ~40℃
使用バッテリーリン酸鉄リチウムイオン  または 鉛蓄電池
燃料タンク容量90L (燃料BOXに収納) (他の容量にも対応可能)
連続給電時間約75時間 (燃料タンク90L、500W出力時)
オプション遠隔監視装置 ソーラ発電システム
※FcMycle™は三菱ガス化学株式会社が申請中の商標
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コンバーティングプロダクツ&テクノロジー

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