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2025/7/23

【生分解性樹脂】日本マタイの環境配慮型ラミネート包材、東商化製カトラリーの包装材に採用

 日本マタイが開発・製造する環境配慮型ラミネート包材が、東商化学の新製品であるバイオマス、かつ生分解性カトラリー(スプーン・フォーク)の個包装資材として採用された。

 今回の採用により、カトラリー本体と包装材の両方に生分解性素材を用いた“オール生分解性”仕様が実現した。東商化学のカトラリーは、生分解性樹脂コンパウンド「FORZEAS™」を原料としており、日本マタイの包装材も、紙基材に生分解性プラスチック「BioPBS™」をラミネートした生分解性仕様。これらは自然界の微生物によって水と二酸化炭素に分解されるため、環境への負荷を大幅に抑えることができる。また、化石燃料由来プラスチックの使用を削減し、持続可能な社会の実現に貢献する。

 さらに、スプーン・フォークに対応する高い強度と密封性を備えた清潔・安心の個包装により、衛生面が重視される食品関連のシーンにも適している。同製品は、グルメフェスティバル、キッチンカー、惣菜店、駅弁などのケータリング用途での活用が期待されており、テイクアウトやデリバリー需要の高まりとともに、環境配慮型アイテムとして注目されている。

コンポスト環境下で、約4週間後に分解を確認

 日本マタイの環境配慮型ラミネートフィルムは、コンポスト環境においての分解性能(崩壊性)評価試験でも高い実績を示している。同試験では、一般的なLDPE製フィルムと当社の環境配慮型ラミネートフィルムを比較し、コンポスト環境下における分解性を評価した。LDPEフィルムは4週間経過しても形が残る一方、当社のフィルムは時間の経過とともに緩やかに分解が進行し、最終的には土壌中で完全に分解されることが確認された。

※同試験は模擬的な環境下での崩壊性評価であり、すべての使用条件における性能を保証するものではない

 なお、同製品は自然環境への配慮を目的として設計されたものであり、ポイ捨てや不適切な廃棄を推奨するものではない。同社は、使用後は必ず持ち帰り、適切な方法での処分するよう呼び掛けている。

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