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2024/2/1

【異方性導電膜】デクセリアルズ、鹿沼事業所の拡張に向けた工場用地取得。ACF生産能力拡充、鹿沼第2工場のスマートファクトリー化の実現に向けて

 スマートフォン、自動車などに最先端の技術・材料・デバイスを提供するデクセリアルズは、栃木県鹿沼市の鹿沼事業所 第2工場を拡張する方針を決め、2023年2月13日に栃木県企業局と用地取得について予約協定を締結した。2024年2月以降に土地の引渡しを受けた後、工事を開始する予定。
 現在、鹿沼第2工場では、主にICチップなどの電子部品を基板に実装し、回路を形成する際に欠かせないフィルム状の接合材料である異方性導電膜(ACF)を製造している。同社のACFは、独自製品である粒子整列型ACFを中心に、スマートフォンや自動車をはじめとするディスプレイ向けで世界シェアNo.1*を4年連続で獲得しているほか、カメラ・センサーモジュールなどの実装用途でも多く使用されている。今後もACFの用途が拡がるなかで益々の需要拡大が見込まれ、将来の生産量増加に対応すべく鹿沼第2工場の隣接地に用地(71000m2)を取得する判断をした。
 また、同用地取得後、工場の建設に向けて拡張工事に着手、工場の稼働開始は2026年度中を予定している。同工場はIoTやビッグデータ、AI、ロボットなどの技術やデータを活用し、エンジニアリングチェーンとサプライチェーンのネットワーク化や最適化を可能にするスマートファクトリー化や、建物で消費する年間の1次エネルギーの収支をゼロにするZero Emission Buildingを目指すほか、BCPを意識したコージェネレーションシステムも導入することでサステナブルな工場とするための準備を進めている。
*富士キメラ総研発行「2023ディスプレイ関連市場の現状と将来展望」による、大型および中小型ディスプレイ向けACFの合計の2022年の金額シェア。

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