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2024/1/23

【発泡緩衝材】酒井化学工業の「バイオマスミナフォーム」、ブランドイチゴの品質アップに貢献

 合成樹脂製品の総合メーカーの酒井化学工業は、ICHIGOOJIに、バイオマス原料を一部使用したミナフォームをイチゴの緩衝材として導入されたことを発表した。酒井化学工業では、資源の有効活用と温室効果ガス排出削減に繋げる事を目的とした「酒井化学グループ6つのエコ」リデュース、リユース、リサイクル、バイオマス、省エネ、物流効率の6カテゴリーを設定。バイオマス原料を使用した「バイオマスシリーズ」を提案するなど、用途に適した製品を提供できるよう取り組んでいる。

バイオマスミナフォームにイチゴを載せて配送

ICHIGOOJIバイオマスミナフォーム導入の背景
 ICHIGOOJIでは、ふるさと納税返礼品として全国に配送する事業を取り組んでいたが、配送した返礼品の一部にイチゴの痛みによるクレームが発生していた。完熟した美味しいイチゴは店頭での手渡しでは痛みの問題はなかったが、完熟したイチゴほど少しの衝撃でも痛みが発生するため、配送時の揺れや衝撃から守る方法がないか検討していた。酒井化学は緩衝材としてミナフォームを提案したところ、他社で扱っていないオリジナルなものはないかとのことから、バイオマス原料配合の新商品を再提案し導入となった。バイオマス原料を配合して地球環境に配慮している点もICHIGOOJIのブランドとマッチするとして決め手のひとつとなった。

ICHIGOOJIのハウスにて 池田天瑠社長

1、完熟したイチゴを優しく包む緩衝性が良いため、2023年6月に導入後クレーム発生なし
2、トレーのサイズに合わせてジャストカット、切ったり貼ったりの手間が省けて梱包作業が簡単

 池田社長は兵庫県から移住した若手農家。福井で稲作農家をしていた叔父の働く姿をみて稲作農家がしたいと⼤学卒業前に準備を進めていたが難航し、その時たまたま応募したJAの「いちごリース事業」の審査を経て事業に参加できることとなった。その後、京都のいちご農園で研修し、2020 年にようやく春江で「ICHIGOOJI」が始動した。2021 年には坂井市の移住サポーターにも任命され、東京や⼤阪で講演を通じ「移住×農業」の魅⼒を発信している。

■CO2削減に貢献するバイオマス原料を一部使用したミナフォームの特徴
 ミナフォームは独立気泡を有するポリエチレン製の発泡緩衝材。柔軟性に富み、緩衝性に優れている。独立気泡のため、撥水性、防湿性にも優れている。
 このミナフォームにバイオマス原料を10%含有することで、石油由来原料の少量化、温室効果ガス削減が可能となる。

■ICHIGOOJI概要
 ICHIGOOJIのハウスが並んでいるのは、のどかな田園風景が広がる福井県坂井市春江町石塚地区。食べた人が笑顔になるような、こころトキメクおいしさを日々追求している。いちご摘み取り体験では、温かなハウスの中には真っ赤な完熟いちごがいっぱい。高設栽培なので誰もがラクな姿勢でいちご狩りが楽しめ、品種は「紅ほっぺ」「章姫(あきひめ)」の2種。また、毎年1月下旬から2月下旬の約1カ月間は超ビッグサイズの「イチゴザウルス」が人気商品。一粒60g(60g = 通常のいちご3〜4個分)以上に育った「紅ほっぺ」をそう呼んでいる。

 

 

 

 

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