アーカイブ情報

2024/11/2

【監視・産業・医療用CMOSセンサー】キヤノン/キヤノンマーケティングジャパン、近赤外線域の撮像性能が向上した「LI7070SAC/LI7070SAM」発売

 キヤノンは、監視・産業・医療用CMOSセンサーの新製品として、1/1.8型で有効画素数約212万画素(1,936×1,096)の「LI7070SAC(カラー)/LI7070SAM(モノクロ)」を発売した。明暗差の大きい環境でのハイダイナミックレンジ撮影、暗所での低照度撮影に加え、近年需要が拡大する近赤外線域の高感度撮影も可能にし、監視カメラ・産業用カメラの多様化するニーズに応える。

LI7070SAM
暗い地下駐車場内での近赤外線撮影の例

 主な特長は次の通り。
(1)近赤外線域での高感度撮影を実現
 肉眼では見えづらい暗い環境での監視を実現するほか、暗所での検査などの産業用途、蛍光血管撮影などの医療用途にも応用が可能。「LI7070SAC」は、同じ1/1.8型で有効画素数約212万画素の「LI7050※1」(2020年10月発売)と比較し、近赤外感度が約2.4倍※2に向上している。
(2)二重露光で120dBの広いダイナミックレンジを実現
 新製品は、異なる露光時間で読み出した2枚の画像を重ねる二重露光方式により、120dBの広いダイナミックレンジを実現するHDR駆動機能を搭載。トンネル内で検査用の照明を点灯する際など、明暗差の大きい状況においても白飛び、黒つぶれを抑えて高画質で撮像することが可能。通常駆動時でも75dBを実現。
(3)0.08luxの低照度環境下でも撮像が可能
 小型ながら高感度を実現できるよう画素構造を設計するとともに、低ノイズを達成し、「LI7070SAC」は0.08lux(ルクス)、「LI7070SAM」は0.04lux※3の低照度環境下でも、フルHD動画を撮像可能。公共施設や道路・交通機関などにおける夜間監視をはじめ、小型かつ高感度なイメージセンサーが求められる、水中ドローンに搭載するカメラや、顕微鏡用カメラなどにおいても活用できる。
※1 カラーセンサーのみ。
※2 近赤外線域の波長850nmでの量子効率は、「LI7070SAC」は33%、「LI7050」は14%。
※3 満月の夜の明るさの目安が0.3lux、三日月の月明かりの明るさの目安が0.01lux。

カテゴリー
コンバーティングプロダクツ&テクノロジー

PAGE TOP