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2024/6/18
【着色顔料を用いたモルタルの色調制御】東京工芸大学工学部の陣内 浩教授、日本コンクリート工学会賞で技術賞受賞
東京工芸大学 工学部工学科建築学系の陣内 浩教授が、日本コンクリート工学会において、「着色顔料を用いたモルタルの色調制御に関する基礎的研究」で、2024年日本コンクリート工学会賞(技術賞)を受賞した。
この賞は、コンクリートに関する論文または報告書を対象として、コンクリートに関する技術の進歩発展に章著な貢献をなしたと認められるものに与えられる。今回の受賞論文「着色顔料を用いたモルタルの色調制御に関する基礎的研究」は、カラーコンクリートの表面の色を決定づけるモルタル部分に着目し、モルタルの水結合材比の変化が顔料を混合して着色したモルタルの圧縮強度や色の変化などに及ぼす影響について検討した研究論文。本研究は、カラーコンクリートの色彩設計を行うときに必要な様々な新しい知見に寄与する。
本研究は、工学部工学科建築学系建築コースの建築材料構造実験の授業を担当している小山善行講師(東京検査)と、2017年~2020年までの建築材料研究室在学生と共に行われた。また、「平成28年度文部科学省私立大学研究ブランディング事業」の助成を受けて行われている。
陣内教授は、日本大学で修士課程まで建築を学び、1992年に大成建設に入社し主に技術研究所でコンクリートの研究に従事後、2017年に東京工芸大学に入職。工学部では、「高強度」「色」「副産物利用」を主なテーマとし、環境にやさしく、付加価値の高いコンクリートの研究をしている。
今回の受賞について、陣内教授は「東京工芸大学のブランドである『色』を対象とした研究で賞をいただけたことをとても嬉しく思います。今後も本学の伝統を活かした研究で社会に貢献したいと思います」とコメントしている。
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