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2026/2/19
【研究用エクソソーム回収キット】東洋紡、特殊ポリマーによる電荷分離と孔径制御技術によるサイズ分離を組み合わせた「CATAROSEV」を発売
東洋紡は2023年7月、微小な孔とイオン交換機能を持つ分離膜などを用いて細胞培養液等から高純度なエクソソームを回収可能な技術を開発※1。この技術を応用し、このほど発売する回収キット「CATAROSEV」は、イオン交換機能を持つ特殊ポリマーによる電荷分離と、独自の孔径制御技術によるサイズ分離を組み合わせた、全く新しい方式による研究用エクソソーム回収キット。分離膜を内蔵したディスク(コマ型)形状のキットにサンプルを透過させた後、吸着・洗浄・溶出の簡便な3つの作業ステップにより、約30分※2で回収が可能。これまで主流だった「超遠心法」と同等以上の高純度なエクソソームの回収時間を9割以上※2短縮するとともに、「超遠心法」の1.5倍以上※2と高収率な回収量を実現する。

同はまず、「CATAROSEV」の簡便性や高収率といった優位性を訴求しながら、製薬メーカーや化粧品メーカーなどの研究部門、およびアカデミア向けに積極的に展開します。さらに、エクソソームの研究が盛んな北米やヨーロッパなどを中心にグローバル市場への進出も強化しながら、エクソソーム回収におけるゴールドスタンダードの確立を図る。将来的には、研究用途に加え、検査用途や産業用途へも展開の幅を広げることで2035年までに数十億円規模の売上を目指す。
同社の「CATAROSEV」は、高額な装置や複雑な作業手順に依拠しない製品設計とすることで、これまで一部の機関・施設に限られる傾向のあったエクソソーム研究領域への参画機会の拡大が期待できる。「CATAROSEV」の普及に注力することで、エクソソームの幅広い研究現場における、安定したデータの取得や比較可能な成果の積み上げを容易にし、臨床や産業応用に必要な研究基盤の強化とデータ品質の底上げに寄与しながら、次世代の医療・産業の発展にとって有望とされるエクソソーム研究の飛躍的な進展に貢献していく。
■「エクソソーム(細胞外小胞)」について
エクソソームとは、細胞が分泌する50~150nmの微粒子(細胞外小胞)で、生体内の血液や尿などさまざまな体液中に存在しています。核酸(マイクロRNAなど)やタンパク質を内包し、細胞間の情報伝達や細胞の修復などにおいて重要な役割を持つことなどが明らかになっている。近年では、がんをはじめとするさまざまな疾病の診断や治療、再生医療など幅広い領域で応用可能な次世代モダリティとして世界中で注目を集めており、エクソソームの研究用製品の世界市場は2030年まで年率35%を超える成長が見込まれている※3。
■「CATAROSEV®」の回収ステップ

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※1: |
2023年7月13日付 同社ニュースリリース https://www.toyobo.co.jp/news/2023/release_1509.html |
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※2: |
同社の試験データに基づく実績値であり、保証値ではない。 |
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※3: |
2023年2月、Global Exosome Research Products Market - Industry Trends And Forecast To 2030 DataBridge Market Research Private Ltd.社レポートに基づく。 |
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