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2025/11/21

【第9回鉄道技術展2025】積水樹脂、長耐久ガラスコーティング透明板、吸遮音板など展示

 積水樹脂は、2025年11月26日~29日まで幕張メッセで開催される「第9回鉄道技術展2025」に出展する。ブースはU-16。
 主な出展製品は次の通り。
(1)長耐久ガラスコーティング透明板
 透光性遮音板には耐衝撃性に優れたポリカーボネート(PC)樹脂が使用されているが、経年劣化により黄変・白濁が進行し、眺望性の低下が問題となっていた。長耐久ガラスコーティング透明板は、PC樹脂板の表面に特殊なガラス膜をコーティングすることにより、耐候促進試験1万5000 時間経過後でも黄変・白濁は抑制されることを確認しており、50年相当の眺望性能の維持が可能。
 また、長年の新幹線での納入実績で蓄積した耐振動技術を駆使し、構造的な耐久性にも非常に優れている。

(2)先端改良型吸音装置(コンパクトクリフ)
 遮音壁の先端に設置することで、標準的な吸遮音板を設置した場合と比較して、約2dB騒音低減効果を増大させる製品。設置により、従来の遮音壁を+1.5~2.0m嵩上げした場合と同様の騒音低減効果が得られるため、遮音壁を設置する構造体の強度が不足しており、高遮音壁の設置が出来ない場合に有効。

(3)吸遮音板(環境配慮型)
 吸遮音板は充分な遮音性能と吸音性能を併せ持っており、新幹線の列車風圧に対する耐疲労強度や耐候性能等の耐久性にも優れている。
 また、コンクリート製遮音壁と比較して圧倒的に軽量で、施工性にも優れている。今回の展示では、駅で回収されたPETボトルを活用した『えきPET吸音材※』を使用し、また筐体の締結に使用されていたビスやリベットを使用せず、分解・分別が簡単な環境配慮型にアップデートされている。
※『えきPET吸音材』は、東日本旅客鉄道/JR東日本環境アクセス/ビーエステクノ/三井化学(現エム・エーライフマテリアルズ)の4社共同開発製品。

(4)防音めかくし塀
 軽量・フラット性・剛性という優れた特長を持つ 積水樹脂独自のプラメタル(アルミ樹脂積層複合板)を採用し、防音性・施工性を追求した製品。固定柱方式により表裏感が少なく、意匠性にも配慮している。鉄道沿線・駅外構・駅ホーム等で使用可能な防音外構フェンス。

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