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2024/5/23

【紙素材】ペーパルと亀田製菓、米菓の副産物をアップサイクル

 ペーパルは、亀田製菓と、米菓の副産物を表面に施した「紙素材」を協業開発した。ぺーパルが2024年2月に開発した「kome-kami 浮世絵ホワイト」の表面塗工技術を使い、紙の表面に塗る薬品の一部に米菓の副産物を使うことで実現した。亀田製菓のアップサイクルプロジェクト『Re Kameda』第1弾の「おこめ名刺」に2024年5月下旬より導入される。

kome-kami 浮世絵ホワイトとは?
 ペーパルが2024年に2月に開発した、お米を使った塗工液「コメグロス」を表面に施した新たな紙素材で、印刷面に鮮やかな発色とキラメキが出るのが特徴。売上の1%をフードバンクに寄付し、「CO2とフードロスを削減し、困りごとを抱える方をサポートする」ことを目標としている。

kome-kami 浮世絵ホワイトで作成したパッケージ。印刷面には、鮮やかな発色とキラメキが出る

異色タッグで「紙素材」の開発に成功
 通常、紙の表面には、強度と発色を向上させるために薬品が塗られているが、kome-kami 浮世絵ホワイトは紙の表面に塗る薬品の一部をお米に代替している。kome-kami 浮世絵ホワイトをベースとして、この部分に米菓の副産物を活用することに挑戦。米菓の副産物の活用は初めての試みであったため開発は難航したが、テストを繰り返すことで最適な方法を発見し、開発に成功した。
 その結果、1ロット(6トン)製造時の排出量を、約104kg(杉の木約12本が1年間に吸収する量)削減させることができた。また、お米をパルプと一体化させることで約328kg(杉の木約37本が1年間に吸収する量)のCO2を固定化している。

亀田製菓「おこめ名刺」で導入
 亀田製菓のアップサイクルプロジェクト『Re Kameda』の第1弾として、亀田製菓が2024年5月下旬よりお米の形をした「おこめ名刺」を導入し、全従業員に配布。印刷面は、この紙の特徴である鮮やかな発色と微かなキラメキのある仕上がりとなっている。

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