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2024/8/19

【自動車】SyensqoとZF、Xencor HPPA LGF強化材を使用して製造されたアウトボードハウジングでSPE Automotive Award 2024受賞

<ブリュッセル、2024年8月19日>スペシャルティポリマーのリーダーであるサイエンスコ(Syensqo、旧ソルベイ)と、先進モビリティシステムを供給するティア1のZFは、ボルボのEX90車両用に開発され、Xencor(tm) HPPA(High performance polyamide)長繊維ガラス (LGF) 強化材を使用して製造されたアウトボードハウジングが、Society of Plastics Engineers (SPE) Central Europeから権威あるAutomotive Award 2024を受賞し、表彰を受けた。
 この革新的な熱可塑性樹脂により成形されたアウトボードハウジングは、ステアリングシステムの金属製のハウジングの代わりとして初めて使用され、シャーシユニット - 構造部品部門で第3位を飾った。この賞は、未来の自動車の技術と設計におけるプラスチックの優れた進歩が認められたものに贈られます。Xencor(tm) HPPA長繊維技術と部品の設計を組み合わせることで、広範な温度 (-40℃~+125℃) と動的負荷に耐えるために必要な剛性と安定性が実現され、優れたコストパフォーマンスも実現している。この用途にXencor(tm) HPPA LGF熱可塑性樹脂を金属の代わりに使用することで、約40%の軽量化が可能になった。

ZF グループがボルボ EX90 モデル用に開発した熱可塑性アウトボードハウジング(ステアリングシステムのハウジング)、XencorTM HPPA LGF(長繊維ガラス強化)グレードを使用して製造

 「Syensqoのスペシャルティポリマーは、何十年にもわたって軽量化、燃費改善、コスト効率に優れたモビリティソリューションを提供できるよう進化させてきました。この度の受賞は、重要な自動車用途におけるZFグループおよびボルボとの優れた協力関係の証であり、当社にとって大変光栄です」と、Syensqoのトランスポーテーション部門、エグゼクティブバイスプレジデントであるGeorges Houtappel氏は語った。
 ステアリングシステムの安全性が極めて重要であることを考慮して、Syensqoは材料の長期信頼性を確保するために、包括的な耐久性および経年劣化モデルを開発した。このコンポーネントに使用されている革新的なワンショット射出成形プロセスにより、正確な位置合わせのための金属ダボや、シール性能を高める成形シーリングリブなどの機能要素を統合できる。さらに、従来のアルミニウム高圧ダイカスト成形によるハウジングとは異なり、熱可塑性樹脂は固有の耐腐食性を備えているため、追加の陽極酸化処理が不要。

Syensqo チームは、6 月 28 日にボン(ドイツ)で開催された Bilder Award Night 2024 で
SPE Automotive Award を受賞した
左から: Thilo Stier SPE Award 委員会 / Marco Prigant EMS-Chemie スポンサー / Cartsen Tüchert Syensqo / Klara Baues Syensqo / Robert Kolloch ZF グループ製品エンジニアリング責任者 / Sridharan S. Krishnan ZF グループ シニア製品エンジニア / Andreas Lutz トランスポーテーション部門営業マネージャー / Leon Vervuurt 射出成形技術スペシャリスト / Bernard Rzepka SPE Award 委員会

■ZFについて
 ZFは世界的に事業展開するテクノロジー企業グループ。同社は、自動車や商用車、インダストリアル テクノロジーのモビリティ向けに、高度に開発された製品とシステムを供給している。また、その包括的な製品プログラムにより、主に自動車メーカーやモビリティープロバイダー、ならびに輸送やモビリティの分野の新興企業に製品を供給している。さらに、電動化技術により排出量の削減や気候の保護、ならびにモビリティの安全向上に貢献している。乗用車、商用車といった自動車部門に加え、建設機械や農業機械、風力発電、海運、鉄道技術、テスト システムといった市場分野にもサービスを提供している。2023年のZFの売上高は466億ユーロ、従業員数は全世界で約16万8,700人。31カ国に162カ所の生産拠点を有している。
■ボルボ・カー・グループについて
 ボルボ・カーズは1927年に創業した。今日では、100カ国以上の顧客に販売されている世界で最も有名で尊敬されている自動車ブランドの1つ。ボルボ・カーズはナスダック・ストックホルム証券取引所に上場しており、ティッカーは「VOLCAR B」。ボルボ・カーズは、「一生を通じて。人々に、個人的かつ持続可能で安全な方法で移動する自由を与える。」という企業目標のもと、2030年までに完全な電気自動車メーカーになることと、2040年までにクライメート・ニュートラルを実現することを目標に、CO2排出量の継続的な削減に取り組んでいる。2023年12月現在、ボルボ・カーズは約43,400人のフルタイム従業員を雇用。ボルボ・カーズの本社、製品開発、マーケティング、管理機能は主にスウェーデンのイェーテボリにある。ボルボ・カーズの生産拠点は、イェーテボリ、ゲント(ベルギー)、サウスカロライナ州(米国)、成都大慶、泰州(中国)にある。同社はまた、イェーテボリと上海(中国)に研究開発センターとデザインセンターを持っている。
■サイエンスコについて
 サイエンスコは、人々の生活、仕事、旅行や遊びをより良くする画期的なソリューションを開発する科学企業。アーネスト・ソルベイが1911年に設立した科学会議に始まり、現在、30カ国に13,000人以上の従業員からなる多様性に富んだグローバルチームを擁し、優秀な人材を結集して、顧客の利益に向け科学とイノベーションの限界を押し広げるために取り組んでいる。同社のソリューションは、家庭用品、食品、消費財、航空機、自動車、バッテリー、スマートデバイス、医療用途で活用されている安全かつ環境に優しく、よりサステナブルな製品づくりに貢献している。イノベーションによって循環型経済の実現という大きな目標を追求し、人類を進歩させる画期的なテクノロジーを探求している。

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