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2025/9/27

【自動運転EVバス】北海道当別町とマクニカ、冬季含めた長期間の実証運行実施

 北海道当別町マクニカは、自動運転EVバスの社会実装を目指すため、公道実証運行を実施する。当別町とマクニカの自動運転EVバスの走行実証は今年で3年目を迎え、今年度は社会実装へ向けたよりリアルな取り組みとなる。

自動運転EVバス実証運行について
 本実証運行は、JRロイズタウン駅からロイズタウン工場前へのルートと、JRロイズタウン駅からロイズタウン工場前を経由し北欧の風道の駅とうべつへとつなぐルートの2ルートを、運行時間を変えて行う。
 今年度は、自動運転EVバスの社会実装を見据え、冬季を含む長期間の実証を行う。特別豪雪地帯である当別町において、冬季の安定運行が自動運転EVバスの社会実装に向けたカギとなる。
 本実証運行を足掛かりとして、将来的には自動運転EVバスの社会実装により、ドライバー不足の影響緩和や、運行エリア周辺における賑わい創出に寄与することが期待される。
 マクニカは、AIやIoT、自動運転など世界最先端のテクノロジーを使い、パートナー企業、研究機関、そして自治体などと協業して、様々な社会課題に取り組んでいる。その取り組みの1つとして、自動運転EVバスの実証実験などを入口に、安全安心で住みよい未来のまちづくりを、全国の自治体と進めている。

自動運転技術等の活用による新たなモビリティの実証運行
 自動運転とは、カメラやセンサー、GPSの位置情報システムなどにより、周囲の状況を認知し、自動運転システムが予測・判断をして、ハンドルやアクセル、ブレーキの操作をするもの。この度使用する車両は、ハンドル・アクセル・ブレーキペダルのない自動運転EVバス「NAVYA EVO(ナビヤ エヴォ)*1」。
 また、車両の走行情報やインフラ情報は、マクニカ製遠隔運行管理システム「everfleet*2」で可視化し、自動運転EVバスのリアルタイムな運行状況を離れた場所から監視する。安全な運行を目指し一部区間において信号情報を車両側で取得するインフラ連携による信号協調*3もあわせて実施する。

当別町ならではのバスラッピングデザイン
 今回の走行ルートがJRロイズタウン駅から北欧の風道の駅とうべつへとつなぐルートであることから、北欧のイメージを表現した背景に、当別町のキャラクター「とべのすけ」を重ねた。秋から冬にかけての実証期間を踏まえ、あたたかみのある色合いで全体をまとめている。
<本実証の概要>
●日 程:2025年10月1日~2026年1月31日
     ※年末年始の2025年12月28日~2026年1月4日は除く
     ※荒天中止
●時 間:9:15~17:45(1日9便)
●自動運転車両:Navya Mobility社自動運転EVバス(EVO)
●走行ルート:
 ルート① JRロイズタウン駅~ロイズタウン工場前 走行距離:片道660m  
 ルート② JRロイズタウン駅~ロイズタウン工場前~北欧の風道の駅とうべつ 走行距離:片道2.8km

●定員:各便8名
●乗車方法:事前予約なし、バス停にて先着順の案内となる。
      ※混雑状況により乗車できない場合がある。
●乗車運賃:無料

*1 自動運転EVバスEVO(Navya Mobility社製)
 EVOは自動運転システムを搭載した自動運転シャトルバス。EV(電気自動車)となり、1回の充電で約9時間(100km)の自動走行が可能。
 全長:4780mm
 全高:2670mm
 全幅:2100mm
 重量:2600kg
 車両総重量:3450kg
 乗客人数:最大15人(今回は乗客定員8名で運行)
 動力源:電動モーター
 最高速度:25km/h(運行時は平均速度15km/h程度)
 自動運転レベル:レベル2(技術的にはレベル3相当)
 その他:緊急時は同乗のドライバーが手動介入
 本実証実験にて使用する自動運転EVバスは、マクニカと芙蓉総合リースおよび芙蓉オートリースが共同で構築した「自動運転実証実験支援サービスプログラム」により提供する。詳細はこちらを参照。
*2 everfleet(エバーフリート)
 自動運転を実用化するためには、車室内の乗客や車両周辺の状況を遠隔地から監視することが求められる。everfleetではモビリティの位置情報や車内外のカメラ映像に加え、車速・ステアリング・バッテリー残量などの車両データを統合して一元的に可視化し、信号機などの交通インフラと協調した外部データとの連携も可能。これにより、運行状況を遠隔地からリアルタイムに把握し、安全・安心に自動運転モビリティを運用することができるようになる。さらに、複数地域の多種多様なモビリティを同時に群管理することや運行時の異常をシステムによって自動的に検出・通知することができるため、ひとりの遠隔監視者によって、効率よく自動運転モビリティを運行管理することで、オペレーションの省人化を実現し、交通採算性の改善にも貢献する。
*3 信号協調
 交通信号と自動運転車両、さらには道路インフラとの間で情報を迅速かつ正確にやり取りする仕組みを指す。この協調により、交通事故の抑止や渋滞の緩和、自動運転の支援が実現される。
・システム概要
 自動運転車両が、通過する交差点の通過判定として信号情報を配信サーバへ要求する。
 信号制御機は配信サーバに現在の信号情報を提供する。
 配信サーバは信号制御機から得た信号情報を自動運転車両向けのフォーマットに変換し、自動運転車両に信号情報を提供する。
 自動運転車両は、配信サーバから受信した信号情報を基に、交差点通過または、停止を行う。
・システム制御
 車両側での交差点通過判定としては停止線10m手前で配信サーバから取得した信号情報(現在の灯火色、次の灯火色に変わるまでの残り秒数)をもとに交差点通過できるか判定。
■当別町について
 当別町は札幌市と境界を接し、札幌都心部から約45分の近距離に位置している。明治4年、仙台藩岩出山の領主・伊達邦直公が家臣共々移住し、苦難の開拓の歴史が始まった。人々の開拓の努力は、明治35年頃には札幌支庁管内(当時)で最も豊かな農村へと発展し、農業を基幹産業とした本町の礎が築かれた。現在では、管内有数の米の生産量を誇り、また、道内屈指の切り花の生産額となっている。近年は、札幌市や江別市という産業集積地の隣地であり、石狩湾新港と新千歳空港とを結ぶ交通の要衝であること、昭和63年の札幌大橋開通やJR学園都市線の増便などから宅地造成がなされ、札幌近郊の田園都市として発展している。また、風景が酷似していると言われるスウェーデン王国・レクサンド市との姉妹都市提携をメインとした積極的な国際交流の町として、大きな飛躍が期待されている。
■マクニカについて
 マクニカは、半導体、サイバーセキュリティをコアとして、最新のテクノロジーをトータルに取り扱う、サービス・ソリューションカンパニー。世界28カ国/地域91拠点で事業を展開、50年以上の歴史の中で培った技術力とグローバルネットワークを活かし、AIやIoT、自動運転など最先端技術の発掘・提案・実装を手掛けている。

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