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2024/1/12

【自然関連財務情報開示タスクフォース】積水化学工業、「TNFD Adopter」へ登録

 積水化学工業は2024年1月5日、自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD:Taskforce on Nature-related Financial Disclosures※1)が2023年9月に公表した提言を採用し、今後の開示を行う意思を表明するため、「TNFD Adopter※2」に登録を行った。
 同社グループは、企業活動のNatureに対する依存と影響について評価、把握を行い、その結果を経営戦略に反映することの重要性を認識し、活動を行っている(SEKISUI環境サステナブルビジョン2050※3)。中期経営計画「Drive2.0」(2023~2025年度)における成長戦略においても、全ての環境課題の長期ゴール実現に向け、Natureをはじめとする環境課題に対してトレードオフにならない解決策を検討することを強化点としている。
 同社グループは2023年7月からTNFDフォーラムに参加。2023年9月に公表したTCFD/TNFDレポート2023では、TNFDが提唱するLEAPアプローチ※4に基づき試行的に分析を行い、現時点で把握、認識できているリスクおよびチャンスについての結果を開示した。
 今後は、ネイチャーポジティブな社会の実現に寄与できるよう、同社グループとしてさらに公表された提言に従って取り組みの開示を進めていく。また、同社グループが長期ビジョンで掲げる“Innovation for the Earth”は、ネイチャーポジティブの方向性と合致している。このような貢献が可能となるサステナビリテイ貢献製品の創出と市場拡大を行うことで、環境課題をはじめとする社会課題の解決に努め、企業として成長していく。同社グループはこれからも、サステナブルな社会の実現に向けて、LIFEの基盤を支え、“未来につづく安心”を届けていく。
※1「TNFD」とは
 自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Nature-related Financial Disclosures)の略称。企業が自社の事業活動について、どのように自然資本・生物多様性に依存し、また影響を与えているかの評価、把握を通じ将来にわたる経営戦略を開示する仕組みを提供する国際イニシアチブ。グローバル・キャノピー、国連開発計画(UNDP)、国連環境計画金融イニシアチブ(UNEP FI)、WWFの4機関が中心となり結成された。
※2「TNFD Adopter」とは
 TNFD提言に沿った情報開示を行う意思をTNFDのウェブサイト上で登録した企業、組織を指す。登録企業は、2024年もしくは2025年にTNFD提言に沿った開示を行う意向を表明することが要求される。
※3「SEKISUI環境サステナブルビジョン2050」とは
 企業活動によって負荷をかけている自然資本以上のリターンを行っていくことで2050年には“生物多様性が保全された地球”の実現を目指すことを宣言した当社グループの環境ビジョン(下図のイメージ参照)。


※4「LEAPアプローチ」とは
 TNFDが提唱する、自然関連のリスクと機会を科学的根拠に基づき体系的に評価するためのプロセス。Locate(発見)、Evaluate(診断)、Assess(評価)、Prepare(準備)の4つのフェーズで構成される。

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