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2024/1/5
【財務体質強化】住友化学、稲畑産業の保有株式の一部売却
住友化学は、同社が保有する稲畑産業の株式の一部を、売出しの方法により売却することとした。なお、今般実施される稲畑産業株式の売出しの詳細については、稲畑産業が本日付で公表している「株式の売出し及びその他の関係会社の異動に関するお知らせ」を参照のこと。
1.本件売出しについて
住友化学は、2024年度の確実な業績V字回復と、今後の抜本的構造改革に向けた財務体質強化を狙いとした「短期集中業績改善策」の中で、資産売却の取り組みを加速する。持分法適用会社を含めた保有株式売却についても検討を進めており、稲畑産業については、長年にわたる関係により強固な取引関係が構築されていることから、今後の保有意義を踏まえて、同社株式の一部売却を判断した。
住友化学は、同社が現在保有する稲畑産業の株式13,836,000株のうち最大8,244,600株※を本件売出しにより売却することとした。本件売出しにより稲畑産業発行済株式の総数に対する保有株式数の割合は10.0%以上が維持される見通し。
なお、住友化学は、継続保有する稲畑産業株式について、売出価格等決定日(2024年1月15日から同月18日までのいずれかの日)に始まり、国内売出しの受渡期日(売出価格等決定日の5営業日後の日)から起算して90日目の日までの期間(ロックアップ期間)は、本件売出しの主幹事の事前の書面による同意なしに、売却等を行わない旨を、主幹事と合意している。
※オーバーアロットメントによる売出しに伴い、野村證券株式会社に対して付与する稲畑産業株式を追加的に取得する権利を含む
2.住友化学個別決算における特別利益の計上
2024年3月期の住友化学個別決算において、本件売出しに伴う投資有価証券売却益として最大約240億円(売却価格を3,210円(2024年1月4日の稲畑産業普通株式の終値)と仮定して算出した概算見込額)を特別利益として計上する見込み。
なお、保有期間を通じて持分法投資損益を認識しているため、連結業績に与える影響は限定的と見込んでいる。
3.今後の住友化学と稲畑産業との関係
本件売出しに伴い、稲畑産業は住友化学の持分法適用会社から除外されることになるが、取引関係への影響はない。今後も住友化学は稲畑産業との良好な関係を維持していく。
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