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2025/12/17
【超小集電】風力発電所の廃棄ブレードを新たな電力資源へ。「再生循環型の電力活用プロジェクト」が始動。2025年12⽉17⽇より⼤⼿町で展⽰
一般社団法人オフグリッド・デザインコンソーシアムは、コンソーシアム参加企業である前田建設工業がコンソーシアムを主宰するトライポッド・デザインと協働し、超小集電技術を活用し、今まで再利用が困難なためCO2排出や処理コストの観点から社会課題となってきた風力発電所の廃棄ブレードを再利用して新たな電力を生み出す再生循環型の電力資源プロジェクトを開始したことを発表した。
同プロジェクトの一環として、震災に遭った能登の風力発電所の廃棄ブレードを活用して制作したアートベンチに、超小集電(Micro Power Collection / MPC)技術を応用した廃棄ブレードを電解質に用いた集電装置により得られた電力を使って点灯するLEDライトを天面に4つ配した「照明付きアートベンチ“reveil”(レヴェイユ)」をプロトタイプデザインとして制作した。産業廃棄物の減量化に加え、廃材を使い新たに電力を生み出すことで社会に新たな価値を付与する取り組みとして大きな可能性を示すもの。
この作品は2025年12月17日より一般社団法人大丸有環境共生型まちづくり推進協会の協力を得、東京の大手町3×3Lab Futureにて展示されている。
同プロジェクトは前田建設工業ICI総合センターにおいて技術検証を実施するなど、今後の社会実装に向けた更なる研究を継続していく。

※ 廃棄ブレードが有する耐候性や強度をアートベンチの構造体に活用。廃棄ブレードを電解質素材として利用した超小集電セル(電池)による自立発電システムを搭載。夜間にはベンチ上部をセンサーにより自動点灯するライトが組み込まれている。
※ この作品の制作においては、風力発電所から購入した廃棄ブレードが使用されている。
※ 超小集電技術とは、土壌や水中、植物、生体、コンポスト(堆肥)、産業廃棄物などあらゆる対象を媒体としながら微小な電気を収集する技術。
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