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2024/7/27

【量子技術】東芝、Quantonation Venturesの領域特化型VCファンドへ出資

 東芝は、世界最大級の量子技術領域特化型のベンチャーキャピタル(VC)、Quantonation Ventures社(フランス)の投資ファンド「Quantonation Ⅱ」に出資する。この出資を通じて、Quantonation Ventures社やその投資先企業と連携、量子技術の研究開発を加速するとともに、量子技術を活用した新規事業の創出を目指す。
 Quantonation Ventures社は、2018年に設立されたフランスの量子技術領域に特化した世界最大級のVC。量子技術分野の研究開発・ビジネスに精通し、同分野での運用実績があるキャピタリスト(投資担当者)が在籍しており、投資対象地域は限定せずグローバルで投資を行っている。総額9100万ユーロ規模の第1号ファンド「Quantonation Ⅰ」では、スタートアップ企業27社へ出資している。
 東芝は、第2号となる投資ファンド「Quantonation Ⅱ」に出資することで、量子コンピュータ、量子センサー、量子暗号通信装置などの主要技術領域におけるスタートアップ企業との連携や業界の最新情報を得るとともに、協業機会の創出や当社の量子関連事業拡大につなげていく。
 東芝グループは、オープンイノベーションによる新規事業・サービス創出に向けてCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)を2019年度より展開しており、デジタル・AI、エネルギー、インフラ、量子技術、カーボンニュートラルの領域に注力している。これまでトルコのエネルギーマネジメントのスタートアップ企業や、電力取引市場を運営する英国のスタートアップ企業など直接出資により10社、LP出資により5つのファンドに出資を行ってきた。量子技術領域への投資は国内スタートアップ企業1社に続き今回が2件目となる。
 東芝グループは、今後もシナジーが見込める領域での技術およびビジネスモデルを有する国内外のスタートアップ企業や、こうしたスタートアップ企業への投資実績を有するベンチャーキャピタルに対して出資を行っていく。このような活動を通じて社外の技術や知見も活かし、新規事業の創出を目指す。

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