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2024/7/18

【防カビ】ユシロ化学工業と日本製紙パピリア、防カビ成分を一切含まない「光防カビゲル」開発。製品開発に協力いただける企業に500個限定でサンプルを無償配布

光防カビゲル

 ユシロ化学工業日本製紙パピリアは、この度、防カビ成分を一切含まず、光の力によりゲルの周囲のカビの発生を抑制する「光防カビゲル」を開発した。
 「光防カビゲル」は、ユシロ化学工業独自の“光防カビ技術”を、日本製紙パピリアの“充填成型技術”によりゲル状に成型したもので、独特の臭気や人体に影響のある従来の防カビ成分が一切含まれていない。この「光防カビゲル」で従来の技術では対応が困難であったカビに関するさまざまな課題の解決を目指している。製品化の実現に向け「光防カビゲル」を活用した製品開発に協力いただける企業に、500個限定で無償サンプルを配布する。

光防カビゲルの概要

 「光防カビゲル」は「従来の防カビ剤が持つ独特な臭気」や「発がん性物質が混入するリスク」といった懸念から、製品の防カビ対策に苦慮されている企業様の商品開発の鍵になり得る。
特徴
・防カビ成分非含有  
 従来の人体に影響のある防カビ成分が一切含まれておらず、光を当てることにより光触媒作用で防カビ効果がゲル周囲に及ぶ。
・無臭
 「光防カビゲル」は無臭(従来の防カビ成分の中には独特な臭気を持つものがある)。
・長期間の持続
 光の強さに比例して防カビ可能な空間体積(有効体積)が広がる。また、防カビ効果の持続性も向上する。
※ 光の照射条件により3カ月以上の持続効果が期待できる。
メカニズム
 「光防カビゲル」はユシロ化学工業独自の光触媒技術であるジェンタミン(R)※を活用し、光によってラクトアルデヒドを防カビ成分として少量ずつ放出する仕組み。ラクトアルデヒドは無臭であることに加えて、空気中の酸素による酸化や代謝を受けて安全性の高い乳酸に変化する。
※ジェンタミン(R):海藻、牛乳、アーモンド等に含まれるビタミンB2を活用した安全性の高い光触媒添加剤
コア技術
 アルデヒドの多くは酸素による酸化や縮合反応が起こりやすく、化学的に不安定であるため製品に添加することが困難とされている。ユシロ化学工業はジェンタミン(R)を活用することで、アルデヒドを一切配合せずにさまざまなアルデヒドを光で少量ずつ放出することを可能とした。
エビデンス(気相防カビ試験)
<試験方法>
 培地を注入した深型滅菌シャーレに白金耳を用いて各カビの混濁液を画線塗布。逆さにしたシャーレに光防カビゲルを封入し、図に示すようにセット。明条件(白色LED:1500Lx)、25℃の条件下で3日間培養し、培地上の菌糸を目視で観察。

<試験結果>
 光防カビゲルを封入したサンプルについて、カビの増殖抑制効果が認められ、本防カビゲルの光防カビ効果を確認した。

※試験結果は参考値であり、効果を保証するものではない。

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