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2024/10/7
【集約・再編】大日本印刷、関西地区の主要拠点を「JYOタワー」へ
大日本印刷(DNP)は、関西地区の主要拠点である「なんばSSビル」を含む4つの拠点を集約・再編し、「ツイン21 JYOタワー」(大阪府大阪市中央区城見2-1-61)に移転する。2024年10月下旬に移転完了の予定。これによって大阪府内に分散していた各事業分野の営業・企画部門が集結し、社外のパートナーとの連携や事業分野を横断した社内の取り組みを強化して、社会課題を解決するとともに、人々の期待に応える新しい価値の創出を加速させる。
新拠点となる「JYOタワー」内のDNPオフィスの特長は次の通り。
1.行動指針「対話と協働」を推進し、多様なパートナーとのコラボレーションを促進
(1)「なんばSSビル」にあったコラボレーション施設「P&Iラボ・大阪」を「JYOタワー」に移設し、2024年12月2日にリニューアルオープンする。DNP独自の「P&I(Printing & Information:印刷と情報)の掛け合わせの強み」コーナーを新設し、さまざまな企業・団体との「対話」の機会を広げ、多様な課題を引き出すことで「協働=コラボレーション」につなげていく。50名程度のセミナーやワークショップにも柔軟に対応できる施設。
(2)「P&Iラボ・大阪」では、DNPの環境配慮製品を意匠に組み込んだ空間づくりをしている。印刷の製造工程で出る用紙の端材を活用した「紙再生ボード」を活用した什器のほか、各工場の廃棄物の一部を再資源化したパネルと、ネットフェンス(ひし形金網)にデザイン性を持たせた「インターフェンス」を組み合わせた再生材サンプルウォールを導入する。実際の空間での利用を通じて、製品・サービスの機能向上や新企画の創出につなげる。
(3)DNPとパートナーが未来を共創するためのミーティングスペースを設置。定員20名程度で、デザインシンキングによるビジネス開発など、新しい価値をつくり出す「対話と協働」を行う空間。
2.社内の連携を強化し、「オールDNP」の総合力発揮による価値創造を加速
(1)社員がいつでも利用可能な共創エリアを設置す。部門の垣根を越えた社内連携を促進し、「P&I」の強みを掛け合わせたイノベーションの創出を促す。
(2)テレワークの恒常化を想定してフリーアドレス対応エリアを増やすなど、働き方改革および業務改革をさらに促進。
3.社員が企画・設計に参加することで、エンゲージメントを向上
(1)社員が愛着と納得感をもって新オフィスを利用できるよう、有志社員が入居部門の企画・設計に参加。JYOタワーでは、共創エリアの内装・設計・名称の選定、食堂の座席エリアやオフィスのコンセプト設計などに社員が参加した。また、2024年8月にBPO部門がなんばSSビルから移転したOAPタワーでは、シンボルスペースのコンセプト設計や名称の選定などに社員が参加した。
(2)2025年2月には約200坪の社員食堂がオープンする予定。有名店とのコラボレーションメニューやDNPのオリジナルメニュー、季節のメニューなどを充実させて、社員が健康かつ心豊かに働ける環境をつくる。
「なんばSSビル」からの移転概要は次の通り。
営業・企画スタッフ部門:なんばSSビル、大阪メトロ南堀江ビル、住友生命OBPプラザビル、船場ミッドキューブの計4拠点の社員と機能をJYOビルに集約。社員フロアは21階~29階で、入居部門の社員は約1400人。
BPO部門(DNPコアライズ):なんばSSビルからOAPタワーに移転。2024年8月に完了。
製造部門(デジタル印刷):なんばSSビルから寝屋川工場に移転。2024年9月に設備再稼働。
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