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2025/9/25

【雪の屋外保存】酒井化学工業と福井大学カーボンニュートラル推進本部、「ゆきむろシート」を使用した実証実験2025終了。約70m3の屋外雪貯蔵に成功

 酒井化学工業福井大学カーボンニュートラル推進本部は、2024年10月より産学連携の取り組み「雪を効率よく屋外保存する実証実験」を進めてきた。同プロジェクトは豪雪地帯の雪をエネルギー源として活用することを目的としている。第一段階の「雪を効率よく屋外保存する実証実験2025」では、断熱倉庫建設などの高額投資を必要としないこと、シートを覆う際に重機を必要としないことを踏まえた屋外貯雪の社会実装試験として取り組んだ。
 2025年2月に、屋外に造成した雪山に保冷シートを被せて雪を貯蔵する方法で、降雪量の多い地域にあるスターランドさかだに(福井県大野市)にて実証実験を開始した。保冷シートは酒井化学工業と福井大学が共同で開発する「ゆきむろシート」を使用、屋外に約400m3の雪山を造成し、ゆきむろシート(約20m×15m)で覆うことで雪を貯蔵した。
 2025年7月に、ゆきむろシートを外して計測の結果約70m3の雪貯蔵の確認できた。

2025年2月 ゆきむろシートで覆った雪山
2025年7月 ゆきむろシートを外した状態

■貯雪量の変化

スターランドさかだにで屋外保存した雪山の体積推移

■ゆきむろシート

ゆきむろシートの構成

■今後の予定
 「雪を効率よく屋外保存する実証実験2025」の検証から、ゆきむろシートの機能性向上と更なる軽量化を進めて、積雪地帯の夏イベントや農産物の雪室貯蔵に雪を活用できるよう屋外貯雪の実証実験2026年版を行い、社会実装に繋げてゆきたいとしている。

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