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2024/6/26

【電池不活性化技術】豊田中央研究所、Liイオン二次電池リサイクル時のリスクを低減

 豊田中央研究所は、リチウムイオン二次電池(Lithium-ion Battery、以下LiB)のリサイクル時のリスクを低減する、新たな電池不活性化技術「iSleepTM」を開発した。廃棄LiB 内へレドックスシャトル剤(以下、RS剤)を添加し、残存電圧を0V近くまで放電させる技術で、LiBの解体・破砕時における発熱等のリスク低減に貢献する。
 この研究成果は、Springer-Nature の論文誌「Scientific Reports」に 2024 年 2 月11日付でオンライン掲載された。


【研究のポイント】
・LiBの解体・破砕を伴うリサイクルでは、LiBの残存電圧の放電や析出したLi金属の除去といった電池不活性化の前処理が必要
・正極と負極を電気化学的に内部短絡させることで、残存電圧を0V近くまで放電するとともに、析出したLi金属も溶解させるRS剤を発見
・LiBリサイクル時のリスク低減により、資源の有効活用や製造時の環境負荷低減に貢献

※ レドックスシャトル:電池内部に存在する酸化還元種(本研究ではフェノチアジン)が正極と負極の間で酸化と還元を繰り返すこと

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