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2025/6/28

【電池材料】ロールコーターメーカーのスギイマシナリィ、名古屋大学との共同研究開始

 ロールコーターメーカーのスギイマシナリィは、名古屋大学(大学院 工学研究科 石垣範和助教授)と連携し、「透明・新酸化物イオン伝導体・電池材料の研究開発」に関する共同研究を開始した。この研究は、低融点材料を活用した新たなイオン伝導体および電池材料の開発を通じて、高い安全性・低コスト・資源回収効率の向上を実現し、将来的な二次電池のリサイクル性向上と国内資源循環型エネルギー社会の実現を目的としている。

研究の背景と目的
 近年、電動車両や再生可能エネルギーの普及に伴い、安全性・環境負荷・コストに優れた次世代電池技術の開発が求められている。共同研究では、名古屋大学が有する新酸化物系イオン伝導材料の知見と、スギイマシナリィの製造技術・加工技術を組み合わせ、常温下で生産可能な電池用新素材の研究開発を進めていく。また、低融点材料の特性を活かすことで、製造効率の向上・電池の分解および資源回収の効率化も期待されている。

共同研究の主なテーマ(予定)
 1.常温圧着による製造プロセスの簡素化と安全性向上
 2.電池材料のリサイクル性向上に向けた評価実験
 3.リチウムイオン・ナトリウムイオン・カリウムイオン対応材料の検証

ロールコーター

今後の展望
 共同研究を通じて、スギイマシナリィは名古屋大学と連携し、環境負荷の少ない持続可能なエネルギー社会の実現に貢献していく。また、産学連携による研究成果をもとに、将来的には製品化および量産技術の確立を目指す。

 スギイマシナリィの杉本悠輝取締役は次のようにコメントしている。
 「ロールコーター専門メーカーとして色々な業界へ機械を納めさせていただいておりますが、大学との共同研究にうちのロールコーターを使用してもらえるとは思ってもみなかったのでとても嬉しいです。創業1949年以来ロールコーターを作り続けてきた事が実を結んだんだと思います。これも全て先人たちや今働いてくれている人のおかげなので感謝しかないです。改めてロールコーターの可能性は無限大なんだなと思います。『日本”住”を支える会社』を目指してますので、この共同研究もその日本”住”をより良くするためのものになってくれることを信じています」

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