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2024/7/6
【食品工場の非競争領域の共通課題解決】カゴメ/キユーピー/永谷園/ニチレイフーズ/日清製粉グループ本社/TECHMAGIC、「未来型食品工場コンソーシアム」結成
カゴメ、キユーピー、永谷園、ニチレイフーズ、日清製粉グループ本社およびTECHMAGICは、食品工場が抱える非競争領域の共通課題の問題解決を目標として、共同で『未来型食品工場コンソーシアム』を結成した。
<未来型食品工場コンソーシアムとは>
食品工場が抱える「労働力不足」や「原価高騰」といった喫緊の課題への難しい対応は、中長期的に続くものと想定されている。 これらの課題に対応していくためには最先端の技術による革新的な取り組みが必要。
未来型食品工場コンソーシアムは、食品工場における非競争領域の共通課題に対して、高度なロボットテクノロジーを活用し、持続可能な食インフラの構築を目指す。具体的には、持続可能な食品工場の構築に必要な産業課題の抽出、要求仕様の策定、共通基盤の構築、他の企業の製造プロセス効率化に向けた最先端な取り組みに関する勉強会などを通じて、食品工場の未来について協議・協力する。
また、コンソーシアムで協議した課題に対して、共同開発プロジェクトを立ち上げ、ソリューション開発に取り組む。まずは各社共通課題である秤量工程の自動化に向けて、分科会を立ち上げ、解決策を検討する。本コンソーシアム参画企業と調理ロボット・業務ロボットを手がけるテックマジック社が共同開発をすることで、開発コストの分散、ソリューションの汎用化、専門的な技術やノウハウの共有、市場導入のスピードアップなどを図る。これらの取り組みは、各社の課題解決のみならず、ひいては食産業全体の課題解決に寄与できる。
■コンソーシアム加盟各社のコメント(※五十音順)
<カゴメ 葉色義久取締役執行役員 生産調達本部長>
当社は、食品製造プロセスの革新を通じて、持続可能な製造現場の実現を目指しております。製造現場の自動化、省力化には自社だけでは解決が難しい課題がございますが、本コンソーシアムの取り組みにより解決することを期待しております。ロボティックスやAIなどを活用した革新的な食品製造プロセスを確立するため、当社が持つ製造現場の知識と経験を積極的に活用し、食品産業の発展に貢献して参ります。
<キユーピー 渡邊龍太取締役 常務執行役員>
これまで弊社は、知能化させたロボットをテックマジック社および他の企業と共創するなど、食産業の課題解決に挑戦してきました。中でも「食産業の非競争領域の共通課題」は、業界として取り組むことでこそ相乗効果を生み出せる解決策が得られると考えています。この度、テックマジック社を中心に、共通課題について協議し、共同でソリューション開発に取り組める枠組みが完成しました。
弊社は、他の食品企業とともに、「食産業の共通課題の解決」へも挑戦することで、「未来型食品工場」の実現をめざします。
<永谷園 相澤直史取締役 生産本部長>
本コンソーシアムは、食品産業の非競争領域に焦点を当てた革新的な取り組みであり、それぞれ強みを持った各社と価値あるネットワークを形成できることに期待しております。一企業では解決が困難な共通課題を乗り越えるソリューションの開発に向けて、弊社の知識と技術を提供し、活発な協議と協力により食品産業への貢献を目指します。
<ニチレイフーズ 中野泰寿取締役専務執行役員>
事業を取り巻く環境変化は加速しており、様々な課題が顕在化しております。特に人手不足への対応や、フードロス削減・エネルギーの省力化などサステナビリティへの取り組みは、食品企業にとって喫緊の課題だと認識しています。これまでも当社はAIを活用した検品技術や生産計画の自動化など多様な技術開発を進めて参りました。今回のコンソーシアムでは加盟各社様との議論を通じ、省人化のみならず持続性を高め、食産業の発展に寄与して参りたいと考えております。
<日清製粉グループ本社 髙𣘺誠一郎取締役常務執行役員 技術本部長>
食品工場において人手不足はますます深刻化しており、非常に大きな経営課題であると認識しております。自動化、省人化の生産技術開発は進めている一方、自社だけでは限界もあります。このような状況の中、同業の他社様と課題を共有し、最先端の技術を用いてソリューションを図っていく本コンソーシアムは新しいアプローチの方法です。この取り組みが食のインフラを支え、持続可能な社会の実現に貢献することを期待しています。
■コンソーシアム事務局のコメント
<TECHMAGIC 白木裕士代表取締役社長>
「未来型食品工場コンソーシアム」の結成は、食品工場が抱える共通課題に対して業界全体で解決策を模索するための重要な一歩です。食品業界の持続可能な未来を築くためには、テクノロジーの力を最大限に活用し、オープンイノベーションを推進し、協調・共創することが不可欠です。本コンソーシアムを通じて、各社の専門知識と知能化させたロボットテクノロジーを結集し、非競争領域における課題解決に取り組みます。共に未来を見据え、持続可能な食のインフラを構築するための革新的なロボットソリューションを生み出し、現場の活人化、食産業の発展への貢献を目指します。
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