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2024/6/19
【飲料用紙容器】日本製紙と日本テトラパックがリサイクルで協業
日本製紙と日本テトラパックは、飲料用紙容器のリサイクル率向上に向けた検討・取組について、幅広く協業することで合意した。
日本製紙と日本テトラパックは、日本における飲料用紙容器の黎明期から、半世紀以上にわたってリーディングカンパニーとして、日本の飲料用紙容器の発展に貢献してきました。この間、飲料用紙容器には様々な改善改良が行われ、新機能を付与し、付加価値を向上させてきた。
今般の気候変動に伴う環境問題への対応という観点から、主要原料が紙である飲料用紙容器は、元来が再生可能なバイオマスを素材としたものであり、焼却時に発生するCO2はもともと木が大気中から吸収した炭素由来のため、大気中のCO2は増えないとみなすことができる。
一方で、こうした飲料用紙容器にとっても、原単位をさらに削減し、使用する資源を抑制していくことが求められているのと同時に、リニアエコノミーからサーキュラーエコノミーへの転換による環境負荷軽減は、飲料用紙容器の製造事業者である、日本製紙と日本テトラパックの共通した責務であり、両社が協業することで、バイオマスを素材とした飲料用紙容器の価値を一層高めていく。そして、飲料用紙容器のリサイクル率向上を図ることで、同分野におけるサーキュラーエコノミーを確固たるものにしていく。飲料用紙容器に使用される各素材の活用方途については、今後、具体的に発表していくが、方向性は以下の通り。
・日本が世界に誇れる分別回収システムを活用すべく、BKP(晒クラフトパルプ)100%を配合した原紙を継続して採用し、使用済み飲料用紙容器の高付加価値リサイクルを推進
・原紙以外の副構成物(樹脂、アルミ箔等)に関する産業用途でのリサイクルを推進
・飲料用紙容器リサイクルにおける積極的なPR活動
日本製紙は、「木とともに未来を拓く(R)」とのスローガンを掲げ、人々の豊かな暮らしと文化の発展に貢献することを目指し、紙製パッケージの分野に力を入れている。「紙でできることは紙で(R)」を合言葉に、再生可能な資源である「木」から生まれた紙容器の可能性を追求し、これからも様々な提案を行う。
テトラパックは、2050年までにバリューチェーン全体で温室効果ガス排出実質ゼロを目標に掲げている。飲料用紙容器の多くが燃えるゴミとして処理されている現状を変え、紙資源の有効活用と脱炭素・循環型社会に資する紙容器リサイクルを促進し、「すべての飲料用紙容器が捨てられることなく、確実にリサイクルされること」を目指している。
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